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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

「情報交換しましょう」と言ってくる人に注意しましょう

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「情報交換しましょう」
ある日、普段連絡を取らない人から、そんな連絡が来たらどうしますか?

僕は以前、某PCメーカーの、まさにその有名PCを作っている人から連絡が来ました。わざわざ東京ではない場所から東京までお越しになるとおっしゃる。しかし、僕には交換したい情報はないので、お断りしたのですが、どうしても来るとおっしゃる。要件を聞いてみても「情報交換」としか言わない。これは怪しいので「コンサルティング、あるいはアドバイスが必要でしたら、お見積りをお出ししますが?」と伝えましたが、「いや、情報交換だから」の一点張り。で、ある日、無理やり押しかけてきました。菓子折り一つ持って。

結果は、、、、、「うちのPC、どうしたら売れますか?」知らんがな。(苦笑)

「情報交換」は、本来「交換」のはずですが、大抵の場合、情報をほしい人が使う言葉であることが多いですよね。情報を提供したい人が言うことは少ない。もちろん、親しい取引先に、伝えておくべきだと思う情報もありますが、その場合は「お知らせしたいこと」という言い回しになるのではないでしょうか。

昨日、こんな記事を見かけました。

「惜しみなく人に与えて成功する人」と「単に搾取されてしまう人」の紙一重の差とは。

ペンシルバニア大学教授の、アダム・グラントは「誰が成功のはしごを登るのか」を調査しました。
そして彼は成功のための重要な要因として「ギブ・アンド・テイク」に対する考え方を挙げます。
彼は世の中の人々を、受け取るだけの「テイカー」、貰えばお返しするバランス派の「マッチャー」、そして惜しみなく与える「ギバー」の3種類に分類し、どの人々が最も成功しているかを調べました。

受け取るだけ、というと普通に聞こえますが、要は「欲しがり」のことですよね。(笑)そして、お返し、つまり交換できる人、そして、与える人に分類されています。

結局、ギバーは、「バカなお人好し」と「最高の勝利者」の両方に存在する、これは面白い事実です。
では、「バカなお人好し」と「最高の勝利者」を分かつものは何だったのでしょう。
アダム・グラントはこのように述べます。
「バカなお人好し」は「自己犠牲的」。
「最高の勝利者」は「他者志向的」。

ちょっと耳の痛いお話ではありますが、仮に自己犠牲的だったとしても、パクるだけの「テイカー」よりはマシな気がしました。もちろん、他社志向的であるべきだとは思いますが。

ここでは経営者について書かれていますが、会社員的に言うと、一昔前に話題になった「ぶら下がり社員」という言葉を思い出しました。他の社員の頑張りにぶら下がる人のことです。ぶら下がっているので、役に立たないだけでなく、邪魔になる人。こうなると、排除する必要性さえ出てきてしまうのでしょうね。

その昔、前職の孫正義社長から言われた言葉を思い出します。

「ギブ・アンド・テイクなんてセコい事を言うな。ギブ&ギブ&ギブ、でエエんや!」

人間、男女問わず、カッコよく生きたいものですね。

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