「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　清水寺で発表された今年の漢字は「偽」。森清範貫主でなくても、悲観に堪えないことです。
　中国では鉛の入ったオモチャ（アメリカのメーカー指示による設計だった）、食品問題。と人のことを言っていたら日本でも次々と偽装、期限切れの使い回し、それらほとんどは経営のプロセスに組み込まれていました。
　一方アメリカでは、プライムローンという名の下で、無理なローンを組んでいた（一部は組まされていた）ことが、日本を含めた世界に影響を与えました。
　
　僕自身20代の頃は、軽いウソはいいや、と思っていた気がします。また世の中には、必要なウソもある、というようにも考えていました。だから、軽いウソはついていたように思いますし、同じ程度のウソをつく人も見過ごしてきました。その後、バブルははじけました。
　どの道がパーフェクトなのかは分かりませんが、これ以上ウソを重ねてはいけない時期に来ている気がします。特に日本レベルでは。日本は地球温暖化防止京都会議（いわゆる京都議定書）において、温室効果ガスの排出量を2008年から12年までに、1990年の排出量より6％削減することを約束しましたが、むしろ逆にハンガリーから購入することになってきているようです。
　
　何かがごっちゃになっているかも知れませんが、色々なことが小さなウソの延長線にあるのではないか、と危惧しています。
　
　写真は、月曜日に雪が降って寒かった北京天安門前です。昨日上海に来ましたが、上海ではここ１ヶ月で急に塗り箸を使うレストランが増えたそうです。一度動き出すと、全てが日本より速い動きをする中国なんですね。