「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　まだまだ日本では、転職は人生の転換期というような、かなり大きなウェイトを占めているのだと思います。（アメリカなどでも、決して簡単な話ではないのですが）
　一生懸命面接に来ていただく方でも、たまに転職の前には退職という手順があることを、分かってはいるのでしょうが軽視している方がいるように感じます。「退職なんて簡単だ」というように考えていることが、色々な語尾で感じられます。
　確かに、労働基準法だけ見ると、15日前に退職の意志を伝えれば、それで退職できるはず・・・ですが、実際にはなかなかそういうわけにはいかないものだと思います。特にITエンジニアの場合、業務委託・派遣・出向など契約名称は色々あるでしょうが、要は客先常駐で仕事をしているケースが多いと思います。そういった場合は特に、客先都合も考慮する必要があったりします。

辞めるならお金返してね（@IT自分戦略研究所）

　極端なことをした方のケースですが、あり得ない話ではないと思います。この方も、退職を軽視していたかどうかは分かりませんが、退職という手順を深く考えていなかったのは事実でしょうね。

　よく業界は狭いと言いますが、業界のみならず、退職した会社に顔も出せないような関係になる必要はないと思います。
　そのためには、上手に退職することを考える必要があるんでしょうね。最近では、転職のキャリアコンサルタント職に新人が多いため、転職ばかり進めて退職のアドバイスをしていないケースがあると聞きます。
　転職の前には、退職という手順があるのは否めない事実です。その手順のアドバイスをしないで、転職の話ばかり、というのはいただけません。本当に親身になってあげるなら、ちゃんとそこまでアドバイス（入り込めと言うのではなく、アドバイスだけですから）してあげるべきだと考えています。
　弊社では、必ず退職に関する情報を確認しています。「円満退職」が難しいことは、２回退職経験のある僕も感じていることですし、転職経験のある方は、皆さん感じていることです。
　新天地で頑張るためにも、退職にはパワーを割くほうが良いと思っています。