もっと気持ちよくスポーツ観戦できる、公正な審判システムがつくれないものか
ロンドン五輪が開幕して、深夜の中継が多いので寝不足の方も多いと思いますが、やはり世界トップクラスのアスリートたちが繰り広げる熱戦は見応えがあって面白いですね。
これまで今大会を見ていて思ったのは、公正なジャッジの難しさです。今回、特に話題となっていたのは、柔道男子66kg級の海老沼選手が、韓国のチョ・ジュンホ選手と対戦した準々決勝で、一度は旗判定でチョ選手の勝利になったものが、審判委員からの指示で判定をやり直し、判定が覆って海老沼選手が勝利した件。
もう一つが、男子体操団体の決勝で、内村航平選手の最後のあん馬の演技で最後の着地が乱れたため低い点数が出て、一度は日本がイギリスとウクライナに逆転され4位と発表になったのが、日本チームからの抗議で覆って日本が銀メダルとなった件。
私はいずれも生中継で見ていましたが、どちらの判定が出たときも、判定の微妙さを感じながらもしょうがないのかなと思っていました。判定が覆って、結果的にはどちらも日本にとってはいい判定になりましたが、やはり後味の悪さが残りました。逆の立場なら憤りを感じていたかもしれません。
審判も人間なのでもちろん間違えることはあるでしょうし、判定のクセもあると思います。それで最近はなるべく公正にしようとビデオでの確認が取り入れられるようになったのだと思いますが、それでも一度判定が出たものが覆るのは後味の悪さが残ります。人間の審判には間違いはつきものという前提にたって、せっかくICTが発達してきたのだから、もっとうまく取り入れて、後味の悪さが残らないように公正に審判できるシステムがつくれないものでしょうか。もっと気持ちよく観戦できるように考えてほしいものです。