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直感と理性が教えてくれるもの-「コロンビア白熱教室」最終回より

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NHKのEテレで放送されていた「コロンビア白熱教室」を見ていました。25日が最終回でしたが、コロンビア大学ビジネススクールで教えているシーナ・アイエンガー教授による「選択は力なり」をテーマにした講義を収録したものです。科学的な研究結果をもとに、選択の重要性についていろいろな面から教えてもらえて面白かったです。

最終回は「幸福になるための技術」がテーマでした。その中で「幸せになるための選択を惑わす障害」をあげていましたが、その一つが「分かっていても間違った選択をしてしまう」こと。

マシュマロテストという有名な実験があるそうです。小さい子供にマシュマロを一つあげて、次に戻ってくるまで食べるのをがまんしたら、もう一つあげると言って出て行くという実験です。このテストでがまんできたのは約30%の子供で、追跡調査によると、がまんできた子供のほうが、その後もいい人生を送れている確率が高かったそうです。自分にとって本当に大事なものが何かを知り、そのためにセルフコントロールする能力が大事だとのことでした。

直感と理性についての話も出てきましたが、直感は今あなたが何を欲しいかを教えてくれ、理性はあなたが10年後に何を欲しがるべきかを教えてくれるという話には、なるほどと思いました。だからこそ、どちらかだけに頼るのではなく、直感と理性をどうやってすりあわせていくかが重要だということです。

私は最近どちらかというと直感に頼ることのほうが多いですが、やっぱり理性も大切にして、バランスをとっていかないといけないですね。

海外からの「白熱教室シリーズ」は毎回楽しみに見ていますが、1月1、2日の午後10時から2夜連続で「スタンフォード白熱教室@大阪大学 前編・後編(仮)」が放送されるそうです。スタンフォード大学の起業家育成コース講師のティナ・シーリグさんが来日して、大阪大学で少人数の特別講義を行なったそうで、こちらも面白そうですね。起業やクリエイティブ、イノベーションに興味がある方はぜひ見てみるといいと思います。

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