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出版はpublishと同じではない!? #KDP

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先週の金曜日(4月18日)は、日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナー「セルフパブリッシング(自己出版)の 現状と今後について」に参加しました。

講演者の鷹野氏は、ITmedia eBook USERなどのメディアに寄稿し、自分でインディーズ作家を応援する雑誌「月刊群雛」を電子書籍と紙の両方で出版しているブロガーです。

当日の資料は、こちらで公開されています。

講演の中で、国内の電子書店は今は群雄割拠でこれから淘汰と寡占が進む、端末の普及率をみれば電子書籍はまだキャズムを超えていない、どの電子書店で買うかによって読者の顧客体験は大きく異なるため電子書店は値段だけの勝負になることは絶対にない、等の指摘がありました。

中でも興味深いと思ったのは、出版とpublishの違いです。

日本語の「出版」は「印刷して、売り出し、または配布すること」と印刷物に限定されるのに対して、英語のpublishは「公知する、公式にする」を含むより広い意味を持ちます。

日本の1996年の出版物の推定販売金額2兆6563億円(出版科学研究所発表)が、2013年に1兆6823億円に減って、その差9740億円です。2013年の電子書籍市場の930億円(インターネットメディア総合研究所発表)と相殺しても、まだ8810億円足りません。市場規模が全盛期の3分の2に小さくなってしまったら、誰だって悲観したくなります。

鷹野氏は、ここでpublishを考えるならば、インターネットでブログを書いて広告収入を得ることもpublishであり、2013年のインターネット広告市場8680億円(電通発表)を考慮すれば悲観しなくていいのではないか、「出版」の定義を拡大してみてはどうか、と締めくくって講演を終わりました。

私は出版業界の外にいます。外野から見ると、今の出版不況は再販制度の鎖国政策に支えられてきた出版社と書店の不況に見えます。従来型の「出版」はこれから大きく変化していくように思われます。

【宣伝】

このたび技術評論社さんより紙の書籍「Amazon Kindleストア電子書籍作成・販売のコレだけ!技」を出版しました。

Amazon Kindle ストア 電子書籍出版のコレだけ! 技 加藤 和幸
http://gihyo.jp/book/2014/978-4-7741-6420-5?ard=1398040410

税込2,030円

これにあわせて5月に出版記念セミナーをNPOハーモニー・アイさんと共催で開催します。

開催日時:2014年5月14日(水曜日)および 5月21日(水)2日間コース
19:15~21:30

会場:ちよだプラットフォームスクエア 501
地下鉄「東西線」駅より徒歩9分

定員:15名(最低開催人数:7名)

参加費:9,500円
※テキストとして使用する「Amazon Kindleストア電子書籍作成・販売のコレだけ!技」書籍代2,030円を含みます。

講師:加藤和幸 (株式会社テクネコ) 

おかげさまで残席わずかとなりました。詳細とお申込は以下でお願いします。

http://www.harmony-i.org/huari/event/info/2014/04/13/80.html

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