社内YouTube(のようなもの)を作ろう
1月8日に飯田橋の東京ボランティアセンターで開催された無料公開セミナー「コミュニティを活性化させるWebサイトをどう作るか NetCommonsのご紹介」は、定員いっぱい30名弱の参加がありました。参加者の内訳は、個人事業主、NPO、一般企業、自治体関係等、様々でした。NetCommonsを初めて見る方が、3分の1くらいでした。コミュニティを活性化させるWebサイトを作るコツに興味があって参加された方も多かったようです。
私のセッションでは、NetCommonsの動画配信モジュールをご紹介しました。動画配信モジュールはYouTubeのような動画の投稿と配信機能を、NetCommonsに追加できる部品です。無料で公開されています。追加でインストールする必要があるため、NetCommonsの既ユーザの方でも、実際に動いているのを見るのは初めてという方がほとんどでした。
NetCommonsで動画を扱う一番簡単な方法は、動画をYouTubeに公開しておいて、リンクをNetCommonsのお知らせや掲示板に貼ることです。バージョン 2.2.0.1から編集画面にYouTubeのリンクを埋め込むための専用のボタンが増えました。誰でも安全確実にYouTubeの動画をリンクできます。
この方法は一番手軽で、動画の投稿・配信に必要なサーバーやネットワークの資源をYouTubeにお任せできるので、費用がかかりません。
ただし、YouTubeの動画は誰でも見ることができます。著作権やプライバシーが絡む動画をアップするには不向きです。社員研修用の社外秘動画や、学校関係者だけに公開したい運動会の動画等をアップすることができません。
そのような用途では、NetCommonsの動画配信モジュールを使うのがお奨めです。動画配信モジュールはアップロードされた様々な形式の動画を自動的にFlash形式に変換してサーバーに保存します。そして、ブラウザで再生ボタンがクリックされると、それを配信します。
YouTubeを知っている人なら動画の投稿と再生は誰でもすぐにできます。YouTubeによく似ていることで「YouTubeを使っているのですか」と質問されることがありますが、YouTubeとは全く別物です。ログインした人だけが動画を再生することができるアクセス制限など、YouTubeにない機能があります。
インターネットのコンテンツは文字から始まり、写真(静止画)、動画とリッチになる方向で進んできました。Ustreamのようなリアルタイムの動画配信サービスが普通に使われるようになっています。今後は社内や組織内で動画のコンテンツが普及すると考えます。
NetCommonsはオープンソースソフトウェアで、ソフトウェアライセンスは無料です。動画配信サーバー、社内に一台いかがでしょうか。
【告知】次回の無料公開セミナーは3月19日の予定です。詳細はNPO法人コモンズネットのサイトでご案内します。
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