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【JAL】ポイントプログラム再考【さくらや】

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経営再建中のJALのマイレージは、保護される方向です。私は昨年11月の沖縄出張でJALを利用したばかりです。マイレージを気にするほど頻繁に飛行機に乗ることはありませんが、まずは一安心です。

日本のポイント還元プログラムは、航空会社系のマイレージと家電量販店系のポイント還元を中心に、各社が提携してきました。JALはこれから大幅な路線撤退や減便が予想されます。マイレージを貯めるにも使うにも、利便性が悪くなることは確実です。JALのマイレージと提携していた企業に、影響が出るかもしれません。

時を同じくして、家電量販店系のさくらやが2月末で閉店して、会社清算となることが発表されました。さくらやのポイントは親会社のベスト電器に引き継がれるようです。とは言え、近所にベスト電器の店がない方は多いでしょう。これを機会にポイントを使い切る方がいいかもしれません。

発表の翌日にさっそく渋谷のさくらやに行ってきました。新規の買い物は、ポイント付与でなくその場で値引きとなっていました。ポイントをDVD-Rや乾電池に換えて、すべて使い切ってきました。店員さんは「ポイントを2月中に使い切ってください」と案内していましたよ。

私は航空会社や家電店にこだわりがありません。マイレージカードはJALとANAを持っています。家電量販店のポイントカードは、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダ電機と一通り揃っています。物を買うときは、系列にこだわらずに、通りがかりにある店舗で買います。

マイレージやポイントプログラムの狙いは、顧客のロイヤリティーを高めて囲い込むこととされています。本当にそうなっているでしょうか。ポイントプログラムを維持するためのコストと、そこから得られるメリットが釣り合っているかを、一度見直してみてもいいかもしれません。

ITを駆使したポイントシステムを構築するには、費用がかかります。カード1枚を発行していくらの話です。さらにレジで余計にかかる時間と人件費があります。

「ポイントカードをお持ちですか」

「ポイントを貯めますか、使いますか」

「ポイント、使いました」

レジで待たされていると、「列ができるくらいならポイントプログラムを止めればいいのに」と思います。

もう一つの問題は、ポイントプログラムがある店で会員カード無しで買い物すると、自分が損した気持ちになることです。

自宅の近所にドラッグストアが2軒あります。1軒はポイントが付く店、もう1軒はポイントプログラムがない店です。値段を比較すると、ポイントプログラムがない店の方が安いことが多いです。

ポイントが付く店の値段には、将来ポイント還元する分が含まれていると考えると、会員カードなしでその店で買い物するのをためらってしまいます。結果として、ポイントプログラム無しの店へ行ってしまいます。

私のようなタイプは少数かもしれませんが、お客様にリピートしていただく仕組みは、ポイントシステムだけではありません。自社のお客様がどんな人たちなのか、この機会に分析してみることをお奨めしたいと思います。

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