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【休日ネタ】番長と遊ぼう

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今回の「番長と遊ぼう」は、「あの人にオススメしたい、この1冊」に決まったとか。「特定の誰かにオススメしたい本と、その理由を書いてくださいね」という有り難くも細かい設定のお題だ。強者揃いのオルタナブロガーもさすがに攻めあぐねているようで、いつもより関連エントリが少ない気がする。

とは言え、ここでパスすると後でどのような祟りがあるか予想できない。夏休みの宿題と番長と遊ぼうは、早めに終わらせておきたいところだ。


中小企業・公共団体・NPO・ボランティア・同好会・自治会の皆様にオススメ

どんな小さい企業・組織・団体でも、組織の外への情報の発信と組織メンバー間の情報交換・情報共有は必要だ。国の予算で開発された異色のオープンソースソフトウェア「NetCommons(ネットコモンズ)」を使うと、外部向けのホームページとメンバー向けのグループウェアを同時に実現できる。しかもソフトウェアライセンスは無償で公開されている。

少ない予算の中でなるべく自分たちでやっていきたい、やる気はあるけど予算が限られる組織にぜひ使っていただきたい情報共有基盤ソフトウェアだ。

NetCommonsでどんなことができるのか、どのように使えば効果的なのかは、まずこの本「私にもできちゃった!NetCommonsで本格ウェブサイト」を読んでいただきたい。IT業界以外の人に向けて書かれた入門書だ。好評につき、近日増刷になるらしい。


これでノルマ達成、メデタシ、メデタシで終わることもできるが、いくら世の中のためになるとは言え、自分が関係した書籍をお薦めして終わっては後で何を言われるかわからない。では、次の1冊。


宮沢さんにオススメ

馳 星周「マンゴー・レイン」を同じオルタナブロガーの宮沢さんにお勧めしたい。宮沢さんは株式会社ケイディティエス専務取締役で、月の半分をタイで過ごしている。ちょっと羨ましい人だ。

「不夜城」でメジャーになった馳 星周の作品は、コンプレックスを抱えたダメ人間の主人公が、どうしようもなくドツボな状況で足掻いて、破滅していくストーリーが多い。その中でタイを舞台にした作品が「マンゴー・レイン」だ。

タイ生まれの日本人、十河将人は、バンコクで偶然再会した幼馴染みから、中国人の女をシンガポールに連れ出す仕事を請け負った。だがその女と接触してから、何者が将人をつけ狙うようになる--。

毎度のパターンであるが、主人公はタイの街を走り回って自らを追いつめて行くことになる。私はアジアの国好きだが、タイはまだ行ったことがない。この本を読みながらタイの雰囲気を想像している。

宮沢さんに往復の飛行機で読む手軽な読み物としてお勧めしたい。本のイメージと実物がどのくらい違うのか、教えていただければ幸いだ。


これで終了と言いたいところだが、宮沢さんにお勧めしてばんちょ~に何も無しでは、これまた祟りになりかねない。


ばんちょ~にオススメ

花村 萬月「風転」はミステリー・サスペンスに分類される。私はバイク小説の1つとして見ている。

大学受験に失敗した諸口ヒカルは、有名作家である父親に抑圧され、鬱屈した日々を送っていた。恋人の萌子とオートバイだけが救いだった。しかし、萌子が妊娠してしまい、追い打ちをかけるように、父の盗作事件が発覚する。そして、ついにヒカルの鬱屈は臨界点を超えてしまうのだった…。風に吹かれて、転がって、痛いほどに純粋な青春が鉄馬に乗って、走り出す。行く先は、再生か破滅か。

風に吹かれて転がって、人生どこまで行くのやら。

この本は花村 萬月が自ら体感したバイクツーリングのリアルな描写が書き込まれている。特に、最初の夜に山道を抜けて海へ走るシーンの描写はすばらしい。

文庫本で上中下の3冊の大作だが、気が向いたら秋の夜長にお読みいただければと思う。

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