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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

【Wendy】サーバー100人前ください。オラクル乗せで。急いでね。

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OpenWorld 1日目夕方に、基調講演「ITコスト削減の最大のポイント - 最新データベース技術の適用と活用」がありました。スピーカーは、オラクル・コーポレーション データベース・サーバー技術担当シニア・バイス・プレジデント アンディ・メンデルソン氏でした。

講演の内容は、オラクルの公式サイトで公開されていますので、そちらをご覧ください。このセッションの中で非常にインパクトがあったのは、日本オラクル シニアディレクター 西脇 資哲氏がプレゼンテーションした、Amazon EC2クラウドを利用したデモでした。

壇上に登場した西脇氏は、ブラウザ経由でAmazon EC2に接続して、「個人のクレジットカードなので、小さい構成にしておきます」と言いながら、鮮やかな手つきで一瞬のうちにオラクルをインストールしたサーバーを新規追加してみせました。Amazonのデータセンターにサーバーが用意されるまでわずか2分、オラクルが使えるようになるまで5分だそうです。まさに、仮想化と自動化されているからこそ為せる技です。

オラクルのEnterprise Managerでアクセスすると、Amazonサーバーの上のオラクルデータベースが確認できました。後は、普通のオクラルデータベースと同じように使えます。社内サーバーにあるオラクルデータベースのバックアップ先として、Amazonサーバーを使うこともできるそうです。BCP(事業継続計画)の一環としてデータを遠隔地にバックアップすることがありますが、バックアップ先が米国になっていれば、距離は充分でしょう。

帰ってから調べたところによると、小/大/特大の3種類の標準構成が用意されていて、月額使用料は、小が8,000円~、特大が64,000円~だそうです。CPU使用量やネットワーク転送量で料金が変わります。OSやデータベースは豊富な選択肢が用意されています。詳細は、こちらにあります。

Amazon EC2の話をきいたことはあっても、実際に見たことはない人が多いと思います。私は初めて見ました。そして、衝撃を受けました。

データセンターまでのネットワークが途切れないことが前提ではありますが、”サーバーハードウェアとインストール料金で稼ぐ時代は終わった"と、はっきりと認識しました。

「こ、これがクラウドの力か・・・!」

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