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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

【Wendy】オープニングセッション

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サンマイクロシステムズ買収の興奮も冷めない中、Oracle OpenWorld Tokyoが始まりました。回を重ねる毎に規模が大きくなって、今回の東京は本家サンフランシスコの半分の規模までなったそうです。有楽町フォーラムを貸し切り状態です。いきなり余談ですが、この会場は建物の左右方向の行き来がえらく不便です。いったい何考えて設計したのかと思うくらいです。

今回は日本オラクルからブロガー枠でご招待いただきました。3日間通って、関連のエントリをいくつかアップする予定です。イベント名をOOWと書くのはオラクルさんとしてNGだそうで、エントリの頭に【Wendy】を付けることにしました。Wendyは日本オラクルの社員犬の名前です。木曜と金曜は会場で会えるそうです。

オープニングセッションは、日本オラクル株式会社の遠藤代表執行役社長でした。「不確実性の時代に必要とされる戦略--不況期に克つ戦略」がテーマでした。以下、要約です。

今のような時期に重要なのは、フレキシビリティー(柔軟性)です。お客様の課題や期待を正しくスピーディーに把握して、的確なレスポンスをしていくことが大切です。

最後の課題が「人の意識とスキル」です。一人一人のパワーとモラルを上げていく経営が問われます。日本の企業はオペレーションエクセレンス(現場の知恵)は強いのですが、これからはその上にマネジメントエクセレンスを積み重ねることが、勝利の原動力になります。マネジメントエクセレンスは、スマート(洞察)、迅速(素早さ)、協調がキーとなります。

人もITも変わらなければいけません。しかし、定額給付金システムの例を見てわかるように、変化に対応する力がありません。これはERPを入れることでは解決されません。既存システムとの連携があります。ITプラットフォームの標準化が必要です。これによって、イノベーションを起こします。

日本オラクルは、3つの要素、日本オラクル自身、パートナーとのトータルなエコシステム、ユーザ事例によって、イノベーションを起こしていきます。

15分の短い時間でしたが、「S・U・N」の文字は全く出てきませんでした。日本オラクルのWebサイトに出ているリリース以上のことはまだ話せないようです。

最後の課題が人の意識とスキルであるというのは、ITの会社の話としては興味深く思いました。やはり、最後は人のチカラなのですね。

4月26日追記

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