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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

SaaSの破綻リスクについて考える

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SaaS World/Tokyo 2008は盛況のうちに閉幕しました。会場の東京国際フォーラムは、幕張メッセや東京ビッグサイトに比べると一回り小さいのですが、その分、熱気に溢れていました。いろいろなサービスがSaaSで利用できるようになったことを実感しました。

私は今後はオンプレミス(この言葉はまだ慣れないです)からASPやSaaSに移行していくと考えています。ただし、導入を検討する企業は、ASP/SaaSならではのリスクについても考えておくべきです。

ASP/SaaSの一番ありがちなリスクは、ネットワークの切断です。

ASP/SaaSのデータセンターのネットワークは多重化されているはずなので、あまり心配はありません。ネットワーク切断のリスクはもっと身近なところにあります。例えば、オフィスビルの前にある電柱に車が衝突したら、ネットワークが使えなくなる可能性があるかもしれません。社内と外部をつないでいるルータやハブに故障が起きた場合はどうでしょうか。ネットワークに耐障害性を持たせるのは、意外に難しいです。

議論されているのをあまり見たことがないリスクに、ASP/SaaSベンダーの破綻があります。昨今の経済状況では、ASP/SaaSベンダーの破綻が絶対にないとは言えません。

自社でサーバを管理するオンプレミスであれば、万一、アプリケーションのベンダーが破綻した場合でも、バージョンアップやサポートが受けられなくなる不便はあっても、その日から業務に支障が出ることはないでしょう。これがASP/SaaSベンダーだったらどうでしょうか。最悪の場合、データへのアクセスが一切できなくなってしまうかもしれません。これが企業の基幹業務だったら、たいへんです。

ASP/SaaSの導入にあたっては、ベンダーが破綻した場合にどうなるのか、契約書をよく確認しておく必要があります。また、毎日データをダウンロードしておくなど、ユーザ側でできるバックアップの方法を考えておくべきです。

参考:

SaaS契約に潜む「10の陥穽」

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