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宝くじを買わない業界

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年末ジャンボ宝くじの販売は、12月19日金曜日までです。有楽町や新橋を通りかかると、宝くじ売り場に長い列ができているのを見ます。

以前にFX(外国為替証拠金取引)会社のお客様で、CRMプロジェクトを担当させていただいたことがあります。その時気がついたのですが、この業界の方は宝くじを買わない方が多いというか、宝くじを買わないことが普通のようです。宝くじのシーズンになっても、社内で話題になることさえありませんでした。

よく知られているように、宝くじの売上の約半分は公共事業と手数料になります。賞金になって戻ってくるのは残り半分です。一方、FXの取引ではスプレッド(売り買いの差額)が実質的な手数料になりますが、それ以外は手元に戻ってきます。宝くじに比べれば、ほぼ倍の還元率です。この差を考えると宝くじを買う気にならない、という理由があるようです。

もう一つの理由は、宝くじで当たってお金持ちになることは、自分の努力など一切関係ないからだそうです。自分が他人や神様を当てにして生きているような気がしてしまうそうです。自分以外頼れるものがいない厳しいトレードの世界で働くディーラーとしてのプライドでしょうか。

一般的と思われていることでも、業界が違うだけで常識は変わるものだと感じました。

不況の時こそ一発逆転狙いで宝くじが人気かと思えば、あまりの不況で宝くじの売り上げまで苦戦中だそうです。買うのを止めたり、枚数を減らしたりする人が多いようです。

私は、神頼みでも他力本願でも、当たるものなら大歓迎です。今回は運試しで10枚買いました。

あなたは年末ジャンボ宝くじを買いましたか。

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