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オラクルのSocial CRMは何がソーシャルなのか

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日本オラクルさんの、SaaS型アプリケーションに関するブロガー向け説明会に参加しました。外苑前にあるオラクルセンターに行くのは2度目です。何度来ても素晴らしいオフィスです。

私が一番最初に出会ったCRMのパッケージソフトウェアは、米国のVantiveでした。1984年頃だったと思います。ノベルの米国本社で使っていたものを日本に持ち込んで、日本で最初に稼働させました。その後、三井物産の関係者がノベルにVantiveを見学に来たことがきっかけで、三井物産VantiveセンターでVantiveの日本でのビジネス立ち上げをお手伝いしていたこともあります。残念ながら、VantiveはSiebelに押されてPeopleSoftに買収されてしまいました。さらに、PeopleSoftとSiebelはORACLEに買収されて、今に至ります。

オラクルCRMは、Siebelをベースにしています。Siebelの頃から一通りの機能は揃っていましたが、オラクルCRMになって使い勝手や機能の一体化がさらに改善されて、営業担当者に使いやすくなっている印象を受けました。私は、Vantiveから始まっていろいろなCRMパッケージを見てきましたが、その中でも完成度は高いと思います。

今回は、オラクルCRMの中でもSocial CRMアプリケーションを中心に説明とデモがありました。以前のCRMが営業マネージャーにレポートを提供するツールになっていたことへの反省から、ソーシャルCRMは現場の営業担当者の生産性をアップすることを目的としているそうです。

ソーシャルCRMは、Sales Prospector、Sales Campaigns、Sales Library、Deal Managementの4つのモジュールで構成されます。

この中で、私が最も気に入ったのが、Sales Libraryでした。これは提案書などのファイルを、複数の営業担当で共有して再利用するための製品です。社内Webやサーバーの共有フォルダにファイルを置いて情報共有することは、どこの会社でもすでにやっていると思います。この方法と比べて、Sales Libraryは以下の特長があります。

  • ファイル全体をダウンロードしてアプリケーションで開かなくても、ページをめくるように内容をブラウズすることができる。
  • 使いたいページがあった場合は、そのページだけを選んで抜き出して、ダウンロードすることができる。例えば、パワーポイントのファイルであれば、スライド単位で取り出すことが可能。
  • レーティング機能やコメント機能により、そのファイルの有用性を同僚が評価する機能がある。

Sales Libraryを導入して、自分が作った資料によい評価が付けば、資料作成者のモチベーションが上がるでしょう。さらによい資料を作って積極的に公開するよい循環が期待できます。このあたりがソーシャルと呼ばれる理由です。

Sales Libraryだけでも使いたいくらいですが、この機能はオラクルCRMがないと使えません。正直言ってしまうと、使い勝手や見た目は別にして、CRMパッケージでできることは10年前からあまり変わっていません。SalesforceやMS Dynamics CRMなどの競合製品は、旧Siebelを参考にして始まっています。Sales Libraryを使うためにオラクルCRMを選ぶというのは、現場で使ってもらえるCRMにするための1つの理由になるかと思います。

日本オラクル主催のCRMサミット2008が、11月25日に開催されます。ソーシャルCRMのセッションもあります。CRM関連のセミナーはユーザの関心が高く、早くから予約がいっぱいになるそうです。CRMに興味のある方には、最新のCRMパッケージを知るよい機会になるでしょう。

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