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顧客サービスとITのおいしい関係を考える

1万9,800円でネットワークを二重化

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会社からサーバーがなくなる日」で書かせていただきましたが、企業内で抱えていたサーバは、今後ますますネットワークの向こう側に置かれるようになると考えます。これによりITのコストが明確になる、社内のIT管理者がサーバーのお守りから解放されて戦略的な仕事をすることができる、等のメリットがあると思います。

その代わり、企業とインターネットを接続するネットワークが、ますます重要になってきます。現時点でも何らかのトラブルでEメールが使えなくなると、業務に支障が出ます。よりネットワークに依存するようになった状態で、社外とのネットワークが使用不能になったら、業務全体が止まりかねません。

事故があってもネットワークがダウンしないようにするには、回線を二重化する方法があります。しかし、これが意外とたいへんです。

二重化の目的を考えると、同じ通信会社の光ケーブルを2本引いても、あまり意味がありません。異なる通信会社の線を引いて、それぞれ別のインターネットプロパイダと契約するのが理想的です。ここで、プロパイダが異なる2種類のネットワークを接続できて、自動的に負荷分散や非常時の切り替えをするルーターが必要になります。まず、このルーターがちょっとお高いです。

また、多くの中小企業のオフィスでは、光ケーブル1本で充分対応できる程度の通信量しかありません。非常用とは言え実質的に1本遊ばせておくのは、回線とプロパイダの経費がもったいないです。

メインに光ケーブルを使って、非常用にADSLを使うという方法も考えられます。非常時にADSLの速度になることを我慢すれば、光ケーブル2本より割安になります。万一の時は、光ケーブルとADSLを手動で差し替えることにすれば、高機能なルーターも必要ありません。

しかし、これでも課題が残ります。ほとんどのビルでは外部から入ってくる回線はビルの1カ所にまとめられて、通信用のパイプスペースの中を通って各フロアに配線されているはずです。つまり、異なる会社の光ケーブルを2本引いた場合でも、ビルの1階から上がってくるところで同じパイプを通っています。映画「ダイハード」のように配線のパイプごと切断されてしまうと、二重化の意味がありません。

このように、回線の二重化はいろいろ考えなければいけない課題があります。

この件に限らず、非常時のBCP(事業継続計画)は、何があっても絶対大丈夫なようにやろうとすると、費用がかかり過ぎて平時には無駄になることが多いです。もう少しお手軽に二重化ができないか、いろいろ探していたところ、おもしろいモノを見つけました。

プラネックスコミュニケーションズの「CQW-HPMM-ER」は、USBポートに携帯電話を接続することで、携帯電話通信を使ったインターネット接続が利用できます。NTTドコモ、au、ソフトバンク、ウィルコム、イー・モバイルと、ほとんどの携帯電話会社に対応しています。非常時に手持ちの携帯電話を使えばいいので、二重化のための月々の費用は実質的にかかりません。安価にネットワークの二重化を実現できます。

また、コミューチュアの「PHS300 Mobile WiFi AccessPoint」は、イー・モバイルのHSDPA網を利用してインターネットに接続できるWi-Fiルーターです。無線LAN対応機器をインターネットに接続できます。PHS300にはLANポートがないため、無線LAN対応機器専用になります。デスクトップパソコンやサーバーをLANケーブルで直接接続することができません。(無線LANと有線LANに対応した適当なノートパソコンを経由して接続するなどの方法はあります。)

その代わり、PHS300は充電池で動くという特長があります。万一、電源がダウンした場合や、屋外に避難した場合でも、ノートパソコンと組み合わせて無線LAN環境を構築できます。

CQW-HPMM-ERとPHS300は、どちらも市価19,800円前後です。この値段なら、保険だと思ってサーバールームに置いておいてもいいのではないでしょうか。

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