初期化を実行しますか - はい
デジタル放送のダビング10がようやく始まりました。以前に販売されたレコーダーは放送電波を使ってソフトウェアアップデートを行う仕組みになっています。そのアップデートで、松下電器産業製のレコーダーで不具合が起きました。内蔵ハードディスクの録画データについて「初期化を実行しますか」と確認する画面が表示されるケースがあるそうです。しかも、この時の選択肢は「はい」しか選べないようです。
初期化の意味を理解していれば、気がついてコンセントを抜くなどの方法で回避できたようですが、普通の人はわからなくても仕方ないのではと思います。実際にディスクを初期化してしまったケースが4件あったとのことです。
この4人はこの後どうなるのでしょうか。
レコーダーのハードディスクはパソコンのハードディスクと基本的に同じ物で、もともと消耗部品です。クラッシュした時は録画データが読めなくなります。修理でドライブ交換する場合は録画データの復旧や入れ替えまではやってもらえません。レコーダーの説明書に注意書きがあるはずです。
今回は松下側のあきらかなミスが原因ですが、消えた録画データを復旧させるのは無理ではないかと思われます。レコーダーの値段が10万前後ということを考えると、1万から5万程度の商品券をお詫びに渡して終わりというのが妥当なところかなと思います。
その程度ではどうしても納得できないということであれば最後は訴訟まで行くかもしれませんが、その場合は損害を確定するためにレコーダーに記録されていた内容をリストアップする必要があるでしょう。消えた録画データがアニメ番組やアイドルの出演番組ばかりだと、裁判所でちょっと恥ずかしいかもしれません。しかも松下の弁護士軍団はかなり強力であることが予想されます。
やはり録画データはハードディスクに貯めたままにしないで、DVDやBDにこまめにバックアップまたはムーブした方が良さそうです。
我が家のレコーダーはずいぶん前に買ったハードディスク無しでアナログ放送専用のDVDレコーダーです。ダビング10開始を機会にそろそろデジタル放送対応で大容量ハードディスクのブルーレイ・ディスクレコーダーを買ってもいいかなあと考えています。