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「ワーキングマイレージ」を考えてみた

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フードマイレージ(food mileage)は「食料の輸送距離」という意味です。食料の重量と移動距離の積(単位:トン・キロメートル)で表します。生産地から食卓までの距離が短い食料を食べた方が、輸送に伴う環境への負荷が少ないであろうという仮説を前提として、考え出されたものです。フードマイレージを減らすには、食料を地元で生産して消費する方向、すなわち地産地消になります。

私は地産地消の考え方に基本的に賛成です。ただ、今回はフードマイレージの話ではありません。

会社にお勤めの方が毎日通勤する際の「ワーキングマイレージ」を考えてみたいと思います。

2007年問題で団塊の世代が大量退職すると言われていましたが、東京都内とその周辺ではあいかわらずの通勤ラッシュの毎日です。これが解消されれば、環境に対する負荷を減らし、乗客のストレスも軽減されます。押した押されたで始まる無意味な喧嘩もなくなるでしょう。

ワーキングマイレージを「社員の通勤距離(単位:トン・キロメートル)と定義します。例えば社員100人の会社で、平均体重60キログラム(男女比を考慮するとこのくらい?)、平均通勤距離20キロメートル(東京都周辺からの通勤距離)とすると、ワーキングマイレージは、120トン・キロメートル(60x20x100/1000)、1日往復だと240トン・キロメートルになります。週休2日の会社ですと勤務日は250日くらいですので、年60,000トン・キロメートルになります。

年間60,000トン・キロメートルと言うと、大きな無駄のように見えてきます。「どげんかせんといかん」気がしてきませんか。(笑)

1人あたりの年間ワーキングマイレージを減らすには、

  • 在宅勤務など会社に来なくても仕事ができるようにする
  • 従業員が会社の近くに住めるようにする
  • 会社が従業員の家の近くに移転する
  • 会社の休日を増やす

などが考えられます。

会社が社員のダイエットを補助する、というのもアリかもしれません。他にもいろいろ考えられそうです。ただし、遠距離通勤の正社員をリストラする、というのは禁じ手です。

仮説:従業員1人あたりのワーキングマイレージの少ない会社は、環境と社員に優しい会社である。

自分が働いている会社のワーキングマイレージを計算してみると、何か発見があるかもしれません。

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