誰がために君はある? (2)
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このシステムは、いかにもコンピュータ屋的な設計ですね。大分類-小分類-料理名といったシステム内部のデータ構造が目に浮かぶようです。残念ですが、客がどうやって料理を注文するのかという接客サービスの視点が抜けていると思います。項目分けは店側の都合です。客がそれに付き合って注文しなければならないのはいいサービスとは言えません。
それではどうすればいいのでしょうか。
原因は紙のメニューと端末画面の関係が不連続なことにあります。客が紙のメニューで料理を決めるのであれば、紙のメニューのページ割と端末の画面構成が同じであれば戸惑うことはないはずです。「函館イカ飯」が紙のメニューの3ページ目にあるのであれば、端末の3画面目に同じように表示されればよいのです。変に項目分けというディレクトリ構成にした結果、紙のメニューの情報を端末向けに再変換するという手間が必要になります。人間は右から左への1対1の流れには何も考えずに対応できますが、間に変換のルールが入ると混乱します。
さらにわかりやすくというのであれば、メニューの50音順一覧や価格順一覧の画面を付けてはどうでしょうか。端末画面では価格別でも見ることができる、というのであれば、紙のメニューにないウリになるかもしれません。
実は、この端末にはもう一つの欠点がありました。
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