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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

ニューノーマル、ニューマナー。

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ビジネスマナーって今後、どうなるのだろう?と時々思う。

名刺交換、もう2年近くしていない。
・・と思ったら、昨日9/30、久々に社外の方に会うこととなり、慌ててロッカーの中を探し出てきた1年半前までいた部署の旧名刺を使った。
(部署名は、あとでメールすればよいし)

新入社員研修で2020年も2021年も名刺交換や客先訪問などについても多少教える時間はあったのだが、新入社員の皆さんは、果たして名刺交換をこれまでに経験できているだろうか。

仮に経験できていたとしても、もう新入社員研修のメニューには入れなくてよくて、いざ、誰かと会うことになったらその直前に先輩などからOJTを受ければいいのではないか、と思ったりもする。

「いや、いつなんどきオフィスでの打ち合わせとか顧客訪問とか来客対応が必要になるかわからないから、やはり、一通りのことは研修で学ばせておきたい」という考えもあるとは思うが、2022年、かりにオフィスに訪問して会議する、ということが復活したとしても、その時、もう、名刺交換などの儀式はなくなっているかもしれないし、受付で名乗って、会議室までご案内いただく、なんてことも様相が相当に変化している可能性だってある。

たとえば、「変なホテル」みたいに、会社の受付で何かをぴっ!とすると入館手続きが終わり、ロボットの先導で会議室まで案内され、座る場所も指定され、ただ座って待っている。

名刺交換をしようと思っても、他者がさわった紙もの(名刺)をもらうのはどうなんだ?ってことになり、互いに、スマホでぴっ!ってやっておしまい。名刺交換という儀式がなくなってしまっている。

そんな風に変化しているかもしれない。

まあ、そもそも、もうそんなにオフィス訪問という機会は増えないと思ってはいるのだが(だって、オンライン打ち合わせのほうがうんと効率的だし、利便性高いし、とにかく、特に困らないってことをもう1年半で十分学んでしまったから)、仮に、「やはり対面で」とこだわって会議をすることになったとしても、そこには、特別な意味が必要になるようにも思う。

先日、お客様とお話していて、「コロナが去ったとして、以前のように飲み会文化、戻りますかね」「いや、もうそんなに会社の人と飲むなんてのは戻らないのでは?」なんて会話になって、私もそうだよなぁ。。。と思った。飲み会に対するモチベーションがもともと低いからそう思うだけで、飲み会好きな方にとっては、満を持して!ということになるかもしれないのだけれど。

歓送迎会とか忘年新年会など、30人の大宴会みたいなの、それほど復活しないんじゃないか。
どうなんだろう。

ま、いずれにしても、これまで当たり前と思っていた様々なマナーみたいなもの、様式のようなもの。ずいぶん変化してしまうだろうなと思っている。

ビール瓶のラベルを上にして持たないといけない、とか、グラスは目下のほうが少し下げてとか、謎ルールが昭和時代には合ったけれど、もうそういうこと自体にこだわる社会でもなくなるのだろうなと、それはそれでちょっと楽しみ。


マナーには意味があるものもあれば、謎なものもある。
時代にあわないものも当然ある。

時代の変化に合わせて、どんどん変えていけばよいと思うし、昔にこだわらないことが、昭和世代の大人のたしなみなのだろう。


「さしつさされつ」より「手酌」がいいなとずっと思っていたので、お酌のマナーなど消え去るといいな。

※私は、以前(2019年以前)から、「手酌でいきましょう」とその場を仕切れる時は言っていたが、それでもお酌したり、料理取り分けたりしないといけない(のではないか)と思ってしまう人もいるもので、変えるのは難しかった。
でも、こんな風にコロナが流行って、それ自体は嫌なことだし、悲しいことでもあるけれど、一気に旧弊を変えられるチャンスだなということにおいては、ワクワクがある。


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