こんな本を読んだ!:『親とさよならする前に 親が生きているうちに話しておきたい64のこと』
本屋さんで必ず訊かれる。
「カバーをお付けしますか?」
いつも断る。有隣堂は例外だ(文庫カバーをつけてもらいたい。その日の気分で色を選んで)←わかる人にはわかる。
この本もカバーなしで読んでいた。
電車で座っている人の視線が気になる。優先席だったりすると、高齢者が座っていて、私が読んでいる本の表紙でショックを受けないかと心配になった。
考え過ぎだろうけれど。
さて、この本は、「親が元気な内にちゃんと話しておいたほうがいいよ」と著者が考える64のことが書いてある。
両親のなれ初め。友だち関係。葬儀のこと。お墓のこと。中には、「好きな花を聴いておこう」というのもあった。なるほど大事だ。
お金のこと。保険のこと。延命措置のこと。
そして、最後のほうに「実家の片付け」問題が書いてある。
いやあ、これ、本当に心配なのだけれど、言いすぎると親が不機嫌になるので、とても難しい。
著者もお母さんと一緒に片付けをし始め、どんどん捨てて言ったら、長い間、口を聴いてもらえなかったと書いている。
親にとっては、ただの「もの」ではなく、そこに思い出や人生が詰まっているのだから、そう簡単に捨てられないというのだ。娘がじゃんじゃん廃棄処分にして、すっきり!やった!と思っていたけれど、お母さんは、身を切られるような思いをしたのではないか、と。
そうなんだなぁ、だから、難しい。
そもそも、実家というのは、本当に物がたくさんある。
早めに片付けておいたほうがいいんじゃないかなーと思いながらも、言い出し難い。
両親を見送った後の実家の片付けに何日も会社休んで、作業量がものすごくてノイローゼになりそうという声も聴く。
本当は元気な内にちょっとずつ、と思うけれど、親の死を前提にしているようで、申しわけない気分にもなるし。
皆さん、どうしているんだろう?
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そういえば、以前読んだ本は、実家の片付けだけに焦点を当てたものだったな。