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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

ビジネスマナー上はNGでも、室内でコートを着るよう勧めるのはとてもハートフルな対応だと思った。

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寒い! 寒い! 寒い! とにかく寒い! と思う最近。1月2月は寒いのですね。毎年忘れて、毎年思い出します。

もうずーっと前のことです。7年前か8年前か・・。この時期、とあるお客様先に研修講師として出かけました。 終了して、翌日の打ち合わせを軽く行ってから辞去しようとすると、すでに外は暗く、18時ごろ。

ビジネスマナーに則って、折りたたんだコートを腕に掛け、バッグを持ってエレベータホールへ向かおうとすると、先方のご担当者が、こうおっしゃいました。

「田中さん、外は相当冷え込んでいますから、もうここ(会議室内)でコートをお召しになってください。全くもって、遠慮要りませんから。もちろんマフラーも」と。

マナー上は、お客様先の玄関前でコートは脱いで腕に掛ける。辞去し、ビルなどの外に出てから初めてコートを着る、ということになっています。

しかし、2月の寒空、もう雪も降ろうかというような日に、マナー通りにしなくていいんですよ。と声を掛けてくださったのです。 大げさではなくて、涙出そうになりました。その心遣いに。

以来、私は、自分あてに訪問して来られる方に、冬は「どうぞここでコートを」と室内にいる段階でお勧めするようにしています。(とはいえ、「いえいえ、いいんです」と断る方も多いのですが。私は素直すぎて、勧められるままに、着てしまいました。笑)


夏に「うちは”クールビズ”だかんね」(東海林さだお風:実際のタイトルは「クールビスの『断り書き】に思う。」)のエントリーを書きましたが、冬は冬で「どうぞコートを」とお勧めする。こういう、マナーを超えたハートフルな対応もいいんじゃないか、と思い、ここに記す次第です。

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