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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

「余計なお世話」・・・人生いろいろ(笑)

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先日の「同じ質問を男性にもしているのかなあ・・というつぶやき」というエントリーは、私としては多くのコメント(5件)が寄せられただけではなく、TwitterやFacebook側でも「ああ、私は、こー言われた」「私の場合は、こーだった」というたくさんの生々しい体験談を聞かせていただきました。

この問題は、過去のことではなく、「いま」のことでもあるのですねぇ。

「他人のmarital status(婚姻の状態)」とか「よそんちの夫婦関係」だとか「よそんちの家族の在り方」とか、放っておけばいいと思うんだけれど、ついつい口を挟みたくなる人がいるのでしょう。

10年以上前のこと。3人の子供を育てている30代前半の同僚(男性)が、何かの打ち上げの席で

「うちは、完全分業で、月水金がボク、火木土がオクサン、日曜は二人で家事やってます」

と楽しそうに話すと、その場にいた60代の上司が、「だらしがないっ」と吐き捨てるように言ったことがありました。

ん?何がだらしがないのか?と、その場の全員が思っていたら、さらに「男が家事させられているなんてだらしがない」と言ったのです。

これには30代の男性より先に私がブチっと来てしまい、「それぞれの家庭でそれぞれのやり方があるのだから、評価することないっすよ」とそれでも最大限やんわり言ったのでしたが、最後まで理解できなかったみたい。

今は、男性でも女性でもする人は家事も育児もするし、少なくても「だらしがない」なんて言う人は減ったと思いますが、意識の差ってずいぶん大きいなあ、と思った出来事です。

夫婦のありようとか家族の運営?方法とか、他者が口出すのは、まあ、はっきりいって「余計なお世話」ですよね。


・・・・・

これはもうたぶん、20年近く前のことになりますが、大学時代の同級生(男性)が結婚し、新婚旅行に出掛けることになりました。

「オクサン、ヨーロッパ、僕は、国内旅行」と涼やかな顔で言うので、流石にみんなで驚愕し、「それ、新婚旅行って言わないんじゃあ?」と突っ込んだのですが、彼曰く、「だって、何度も休めないし、お金もかかるし、だったら、それぞれが行きたい場所に行ったほうがいいじゃん」と。

考えてみたら、「新婚旅行=二人でどこかに行くもの」という定義を持ってしまうから、このケースに驚くわけで、「新婚旅行」の定義だって「人それぞれ」でいいのですよね。少なくとも他者が規定することではない。

それにしても、「新婚旅行はそれぞれが行きたい土地に行くから、別行動」なんて、前時代の方が聞いたら、腰抜かすかも知れませんな(笑)。

ちなみに、この夫婦は20年以上たって今でもちゃんと仲良し、だそうです。

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