「上手く行かない方法をたくさん知っている」という強み
こんにちは、仕事を楽しくするプロデューサーの竹内義晴です。
突然ですが……
もし、「あなたの強みは何ですか?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?強みですから、一般的には「私は○○ができます」などのように、過去の成功体験や、ほかの人に自慢できることを挙げるでしょう。
けれども、もし私が、「あなたの強みは何ですか?」と聞かれたら、「○○が上手く行かない方法をたくさん知っていることです」と答えます。
なぜなら、上手くいかない方法をたくさん知っていることで、「このまま行くと失敗するな」というのが分かるので、クライアントが大けがをする前に予防線を張れるし、うまくいかなかった経験のおかげで相手に寄り添うことができるからです。
新しい事業を始めたり、初めてリーダーになってスタッフをまとめたりするときなと、今まで経験がないことを始めるときはどんなことでもそうですが、取り組み始めてすぐに成果が出ることは稀です。巷で言われる「○○すればうまくいく」という方法を試してもうまくいかないことがたくさんあって、失敗を何度も繰り返していく中で、自分なりの上手く行く方法を身に着けていくのだと思っています。この時、とっても大切だと思うのは「大けがをしない程度に転ぶこと」です。
また、失敗を繰り返している最中は、「このままで本当に大丈夫だろうか」と挫折しそうになることもあるし、自分を信頼できなくなることもあります。失敗経験がたくさんあると、それも道のりだと分かり、相手の気持ちに寄り添えます。悔しい経験をした人しか、その気持ちは分からないものです。
まったく自慢にはなりませんが、私は独立してから今まで失敗続きでした。同じころに独立し、同じところで学んでいた知人が、どんどん成果を出して著名になっていくのを横目に、何度も悔し涙を流しましたよ。けれども、そのおかげで少しは強くなれたし、うまく行かない人の気持ちもわかるようになりました。うまくいかないながらも続けていたら、いくつかの成功体験もできましたしね。
成功体験だけが強みなのではありません。上手く行かない方法をたくさん知っていることも強みであり、財産なのだと、今、思っています。