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ソフトウェア製品開発現場の視点

IPA のイベント IPAX で「未踏」の成果を展示中

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5月26日と27日の2日間、東京ドームシティプリスムホールで、情報処理推進機構 IPA のイベント IPAX 2009 が開催されている。初日の26日は、いくつか興味のある講演があって参加したが、同時に「未踏IT人材発掘・育成事業」(ちょっと名称が長すぎか)で採択されたプロジェクトの展示が行われていた。時間がなかったので、全部のブースを回ることはできなかったが、目についたブースで、開発者と話をすることができた。

どの展示も興味深いものばかりであったが、いくつか面白い展示があったので紹介する。

1. 二次元イラストの表現力に3D的な動きを与える映像技術『Live2D』

これは、二次元のイラストを角度をつけたり、表情の変化を定義することのできる技術で、クリエーターは1枚のイラストを書いて、変化部分の定義をするだけで、定義の組み合わせの数だけの多様なイラストを作り出すことができるという技術と、それに動きを加えて、アニメーションを簡単に作成することができる技術の2つが組み合わされている。例えばイラストの顔を見る角度、感情の違いによる目の変化、感情の違いによる口の変化などを定義すれば、左上を向いた怒った顔や、右下を向いた笑った顔などが生成できる。すでに製品として販売されているということだ。

2. 次世代イーラニングシステム 携帯スタディ王国

この展示で使われている、問題選別システムでは、現在出題中の問題に似た問題を次に出したり、直前の問題の解答状況に応じて、問題の難易度をダイナミックに変化させるという機能が実現されている(間違っていたら訂正してください)。アンケートなどにも使うことができるということで、いろいろな応用範囲がありそうだった。

他にも、数人の開発者と話をしたので、機会があったらまた書きます。

IPAX 2009 の情報は、http://www.ipa.go.jp/event/ipax2009/index.html にあります。27日も開催されているので、興味がある方はどうぞ。入場にはあらかじめ登録が必要なようです。

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