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ソフトウェア製品開発現場の視点

IBM の Smarter Planet University Jam に参加中

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IBM では、Jam という名称の、社員参加型ディスカッションが行われていて、さまざまなアイデアを生み出すのに役立っていると聞いていたが、実際に参加したことはなかった(通常は参加が社員にかぎられているため)。その Jam に今回参加する機会をいただいた。

4月21日午後1時(日本時間)から3日間連続で行われている今回の Jam には、世界中の大学の学生や教職員の方々が参加するという形で行われている。テーマは、IBM の新しいビジョンである Smarter Planet で、それに関連した以下の5つのトピックで議論が行われている。

スマートシティ
スマートカーボンと水管理
スマートグリッド
スマーターヘルスケア
スキルと教育

開催の詳細は以下を参照してください。

http://www-06.ibm.com/jp/software/academic/ur/ujam.html

システム的には掲示板形式で、5つのトピックが大項目として上げられ、それに関する新しい議論を誰でも始めることができる。「まずはトピックの定義から始めよう」というものがあるかと思えば、いきなり「町の中で WiFi が使えると良い」というような細かい話の議論もある。細かい話の議論かと思ったら、それに対する返答が重要な話になっていたりするので、話をはじめるきっかけとしての細かい議論も重要である。ただ、すでにログイン数が4000人を超えて、2000以上の書き込みが休みなく行われてきているので、全部を追いかけるのは不可能だ。モデレータが、いくつかの議論を入れ替わりでページのトップに取り上げてくれるので、たまにログインしてモデレータ推薦の議論だけを見ていたが、興味深いアイデアがいろいろ出てきているので、最後に集計するとすばらしいアウトプットになっていることが予想される。

参加者のプロファイルから、どの地域に住んでいる人が書き込んだかがわかるので地域で検索してみると、現段階で約 50% はアメリカからの書き込みであった(これは納得できる数字)。それ以外の国で目立っていたのは中国で、書き込み数は全体の約 20% であった。世界中の学生の間での議論であることと、アメリカの会社である IBM の主催なので、書き込みの大部分は当然のように英語で行われていたが、一部中国語の書き込みがあったのは、新鮮であった。確かに、英語で書くようにとは言われていなかった。

すでに2日が経過し、残り時間は約16時間となったが、日本が夜になるこれからの時間でも議論は続いていく。すばらしい結果がドンと出てくる訳ではないが、多くの示唆が出てくるように思う。結果はどのように出てくるのかは聞いていないが、興味深い話が出てきたら、またブログで報告することにしたい。

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