ごく最近のMyオーディオブームはBose+Internet Radio
筆者の場合、オーディオ装置やモバイルミュージックのプレイバック・クライアントの趣味は毎年、時には3ヶ月ほどで大きく変わってしまう悪い癖がある。学生時代にずっとバンド活動をやっていて、たまたま当時のレコーディングスタジオで、生まれて初めてJBL社のスタジオモニターである「4333B」を聴いたことがその後のオーディオ人生と家計を大きく狂わせてしまった。
JBL社の38cmウーファから出てくるソリッドだけど、ヘビーなベースギターの音や、ボーリングの黒い重いボールが飛んでくるようなバスドラムの音には逆らえず、よせばいいのに、当時住んでいたウサギ小屋の様な小さなマンションのリビングに、当時、人気絶頂だったJBL社の4343Bスタジオモニターを買い込んでしまった。1個の重さが数十キロ以上、今から25年近く昔、ペアで約120万円のスピーカーはその後、60回ローンという恐ろしい家計圧迫を数年間に渡って及ぼした。「オーディオには入り口と出口のバランスが必要だ!」というオーディオ評論家の意見を真に受けて、ますます極貧生活に。。。
その後、少しずつ自宅の面積は増加したが、逆にオーディオ装置はこじんまりと変化し、都心に越してからはまたもや床面積とのバトルとなり、以前の会社の退職を機に、不相応な床面積を占めていたオーディオ装置は、壁に掛けられるB&O社のスマートなオーディオ装置となった。約20年強楽しませてくれたJBL社の4343Bは最後もヤフオクでしっかり稼いでくれた。そして同時に、デスクトップ・オーディオは、BOSE社のAW1やAWM等の巨大CDラジカセ時代を経て、今では、最もコンパクトなBOSE社 Wave Music System(WMS)となっている。
顔をしかめてグラフィック・イコライザーと向き合い、バロック音楽を聴いていた時代や、ツイーターのレベルコントロールをいじりながらJAZZやフュージョンミュージックを聴いていた時代を卒業し、一時はUsen放送を自宅に引こうとまで考えた。しかし、最近では、SUNTAC社のインターネットラジオのコンテンツを24時間、BOSE社WMSのAUX端子に流し込み快適なリスニング中心の楽しいミュージックライフを送っている。
毎日のように、聴いているSANTAC社のインターネットラジオ経由のElectric Blues Guitar(56K Quality)は、BOSE社のWMS(Volume 40)を再生装置として、嫌みな感じでは無く、Bluesの雰囲気を極めて上手く出してくれる。ステージの正面指定席では無く、バックステージの楽屋イメージでもなく、縦に長いライブハウスの一番後ろのテーブル席で、テーブルとステージの間に、丁度、ドリンクを運んできたウエイトレスのチャーミングなお姉ちゃんが立ちはだかった様な雰囲気の音だ。(*^_^*)
ホームオーディオは、高級な装置を組み合わせれば、ある程度の金額迄はそれなりの再生音を出してくれる。しかし昨今のモバイル・オーディオでは、再生音質の良し悪しが余り話題にならないように、コンシューマ一人一人がオーディオに求める要素が、以前に比べても極端に多様化してきている様だ。
フラットな再生環境で、ナチュラルな再生音を絶対として、それを求め続けた20世紀のオーディオ哲学と、Onlyワン思想を背景としたオリジナルなサウンド環境は、その違いをより顕著に現してきそうだ。当然、従来ハイエンドオーディオと称されてきた世界は、より先鋭化し、オーディオの世界もしばらくは限りない二極化の道を歩むのだろう。数年前に大型ゴミとなってしまった筆者の砲金ターンテーブルは今頃何に生まれ変わっているのだろう。。。。。