オルタナティブ・ブログ > ばっくどろっぷ非常勤日記 >

長いIT産業の経験の甲斐も無く、成長の無いIT音痴の思いこみと勘違いのなんでもコラム

どこかしっくりこないテレビの台風報道

»

  台風がグアム島の近所で発生すると、しばらくして国内のテレビ局で台風報道が始まる。そのコースが日本の何処かを直撃すると予想されと、以前に比べて圧倒的な時間を割いて報道合戦が始まる。東京では、前回の台風も、今回の台風も、かなりの時間を割いて、おまけに、上陸間際には、定時番組の背景にテロップスクリーンをスーパーインポーズさせて、自宅のテレビは気象庁のモニタースクリーンの様に、リアルタイムでの24時間の監視報道体制になる。しかし、意外と真上を通過しているはずの台風はおとなしい、、、「ええっ、もう通過したの?!」というのがどうも最近の筆者の感覚だ。子供の頃、経験した台風は客観的に見ても、もっともっと凄かった。それは間違いないと思う。

  台風や災害予報報道は、慎重に慎重を重ね、タイムリーにその危険度や心構えを進路地域に住んでいる人に報道する必要があるだろうと思う。しかし、どうも最近の報道を見ていると、90%とは言わないが、かなりの部分の人には過剰報道の様にも思えてならない。確かに全体の1%に当たる特定の地域にヒットする災害でも、人命や人の資産の保全は重要だ。出来うる限りの広域報道のメディアを使って警告・注意をする必要があるかもしれない。ただ、一部の地域の人にとってはその過剰な雰囲気が、いたずらに混乱を招く危険性も高い。毎年3万人を越える自殺者を生み出している日本であっても、台風によってたった一名の被害者を出しても良くないのは理解できる。しかし、何かが変だ。まあ、正直、あまり分からずに素人が語るべき内容では無いのかも知れないが、どうも最近気になったので思うままを書いてみた。

  もう何十年も昔、数人の友人が集まって、テレビの「視聴率調査機器」の存在有無に関してディスカッション(単なる興味本位の無駄話)をしたことがある。仲間内でそのハードウエアを見た者が居るか?というよくある話題である。その場に居た5人は、5人とも生まれてこの方そんなハードウエアはたったの一度も見たことが無いという、、、また誰かが見たという話を聞いたことも、ほぼ100%なかったという結論だった。じゃあ、本当にそんな機械は地球上に存在するのか?という話題になり、もし本当に実機を見たという人が居たら、その写真を当時のパソコン通信上で募集しよう!。。。なんて話にまでなったことがある。結局、その時は、そんなことをすると何処からか脅しめいたことが起こってやばいんじゃ~。。。なんて話で頓挫した記憶があった。。。今も、不思議だが、知り合いの知り合いまで含めて何百人という人間が見たこともない。。という幻のハードウエアには、未だに興味があるのだが。。。

  テレビの視聴率調査機器と最近の台風報道、、、一見何の関係も無いのだが、どうもメディアには、よく分からないことが多いような気がする。学校でメディア論やブランドマネジメントを教える立場にいる人間がこんなに頼りなくてどうするのか?等と思うことも多いが、所詮、何事に関しても分からないことを抱えることもなく、全てのモノに対して正解を持っている人は存在しないだろう、と勝手に良い方に理解している。

  台風報道と視聴率調査、、どうも謎が多い。好む好まざるに関わらず、インターネットが蔓延し、blogがそれを増幅する情報過多の時代。情報の価値判断が難しく、希望も不安も増幅され、ますます混沌とした世界に突入して行くようだ。

Comment(12)