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長いIT産業の経験の甲斐も無く、成長の無いIT音痴の思いこみと勘違いのなんでもコラム

「社長」と「先生」、どっちがどっち。

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この連休に一泊二日で大阪に行ってきた。何故か新幹線は普通の連休とは思えないくらいメチャ混みでなかなか指定が取れず、生まれて初めて3人掛の真ん中のB席に座った。後でわかったことだが、単なる連休では無く、京都で祇園祭が行われていることも、混雑の大きな理由だったようだ。

07162005
朝いつもより少し早めに自宅を出てしまい、上野駅を経由して新幹線八重洲口側のワイヤレスLANが使えるエリアに到着したのは、新幹線の発車30分も前だった。「ホットスポット・エリア」なのに、無線LANとは無縁の待合い客がいつもの様に全席を占拠。設備を提供する側は真面目にエリア調査をしているのだろうか?
新幹線が混み合うということは、当然のことだが、乗降客が多いということだ。こういう状況になると、必ず出てくるグループが「先生族」と「社長族」だ。何人かのグループで、ある特定の個人を「先生!、先生!」と大声で呼んで周囲に迷惑をかけながら移動、時には滞留する迷惑な小集団だ。たまに「社長」!というコールもあるが、最近はあまり流行らない。やたらと耳につくのは前者の「先生」コールだ。
現代でも、先生と呼ばれる職業には、いろいろの種類があるが、一般的なのは、幅広く学校法人組織に属する多数の教員や大学教授、その他、お茶でも料理でも楽器でも、蓄積した知識や経験を指導する人、ある時は、弁護士や医師、国会議員、時代劇の用心棒などまちまちだ。
しかし、ひねくれ者の筆者から見ると、「社長」も、「先生」も、どちらかと言えば敬称では無く、少し皮肉を含んだ呼称の一つだと感じてしまう。本来、「先生」とは、単なる学問や知識を教えるだけではなく、もっと超越した普遍の人生哲学等を説くことの出来る「師」を指す言葉だろう。当然、そんな人は先生族の中にもめったにいない。
「社長さんはお金持ち」、「お金とは無縁のお客さんを先生って呼んでる」と言った銀座の若いママがいたが、さすが、その表現力とセンスは、少なくとも、世の中で「社長」、「先生」と呼ばれている人種を遙かに越えていることだけは確かな様だ。もし、皆さんも、この先、誰かから「先生」って呼ばれることがあったら、その時は、自己を見直す良い機会だ。

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