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機能の友は起用の敵

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良く家電とか見てると機能リスト比較ってあるじゃないですか。あれ、ホント欲しい機能がどうなってるか書いて無くてもどかしい思いをすることが多いですよね。
いぜんプリンタが壊れたので新しいのを検討しようと思ってリストを見てるんですが、一番知りたい情報が入ってない。置く場所の関係上、カートリッジで前面給紙がほしかったんですよね。各詳細ページを見ていると書いてあるものもあるんですがよく見ないと分からないのもあって、比較に非常に困りました。スマートフォンでも同じような、スペック表には乗ってこないけど比較したい項目があってだいぶ迷わされました(もう忘れてしまいましたが)ただ、当たり前の話ですが、どうでもいい人にとってはどうでもいい機能(そもそも機能かどうかも怪しいものも)なわけで、すべての特徴を機能リストとして載せるのは無理ではあるので、これが叶わぬ願いであることは重々承知しております。
で、機能リストの難しさといえばアプリケーションもそうなんですよね。うちで扱っているのは文書管理アプリケーションですが、機能リストをあげてしまうと文書管理アプリケーションなんてほとんど同じになってしまう。それどころか、グループウェアとかと比較しても、文字列上は同じ項目に○がつく結果になります。でも、それだけでは計れないことがたくさんあるわけです。でもお客様によっては製品選定の段階で、リストに○×を埋めてください、みたいなご要望を頂くこともあって、そうなっちゃうと金額だけなのかなーとか言うことになりかねません。
リストになっていると、わかりにくい機能が出てこないのもそうなんですが、逆に「そんなの当たり前なんじゃないの」って機能が削られているのにも気づきにくいのもあります。当たり前ってのがくせもので、あるところであたりまえの機能が別のところで当たり前とは限らないという、あらゆる組織で発生する思い込みがあるのもあって、結局、だれもがなんか足りないと感じる機能リストができあがるのです。問題は、機能リストって本来そういう「足りない」ものなのに、それを忘れてしまい、これだけで大きな情報を得たような気持ちになってしまうことなのかもしれません。
いや、まあ、機能リスト的に埋没してしまうアプリケーションプロバイダのただの愚痴でした。
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