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エンタープライズ(企業)向けのオープンソースとか育児とかについて考えていきます。

あけましておめでとうございます(リュックの口が)

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当初はオープンソースガーと意気込んで設置したこのブログですが、元来怠け者なわたくしが狭いジャンルで書き続けるはずもなく、社内でブログデーなるモノを無理矢理つくり、社長にちくちく嫌味を言いつつBLOGを更新させるついでに自分も更新するというなんだかよくわからないメソッドで、当初のジャンルを逸脱しつつもゆるゆると続けてきたわけです。今年もせめて途絶えさせぬよう、とにかく怠けようとする自分を騙すためにいろんな負の感情を刺激していこうと思います。じじつ、社長に真面目な抱負を書かせてしまったのでその後ろめたさにドライブされて今この文章を書いておるわけです。ザ・後ろ向き。

そんなわけで、ここに高らかに宣言しましょう。

今年も何も新しいことは致しません

まあ、怠惰でも生きていける方法はないかと、きょろきょろ辺りを見回しつつ近くに発見した助けてもらえそうな人のところまで行って、目の前でぴょんぴょん跳ね回る程度のことはします(某コワーキングスペース方面を横目で見つつ)。目障りなら足払いでもしてくださればすっころんですぐに巣穴に引っ込みます。

まあ、新しいことはしないと言いつつもですね、改善はしたいことはいろいろありましてですね、僕がいま、ちょいと困ってることは、IDカードいつ出すか問題です。

わがオフィスは大層なビルの中に御座いまして、立地としてそれはそれは不便なわけですが立地のことはこの際おいておきましょう。大層なビル、でなくても最近は多うございますね。入り口に改札みたいなヤツが鎮座ましましており、そいつにカードをかざさないヤツは不届き者として麻布警察に突き出された上、たまたま同じタイミングで逮捕された芸能人とかと間違えられてフラッシュを浴びたうえでなんだちがうじゃねーかよとか舌打ちをされる扱いを受けるというなんとも大仰な仕組みであります。そんなわけで、舌打ちされてはたまりませんから、そのIDカードを持ち歩いて、オフィスに来るときに取り出してかざすことをしているのです。

しかし、このカードを出すタイミングをいつも逃してしまうのです。

逃すとどうなるかと言いますと、ゲートの前で大きなリュックを床に下ろしてごそごそ探して、あとから歩いてくるまっとうなビジネスマンの行く手を遮ってなぜか笑顔を浴びていたたまれなくなったり、迷い込んだ中学生の観光客に怪訝な目でで見られたりします。小学生的に言えば白線から落ちて死ぬと言うことです。ちなみにここまでIDカードを出してない場合、「間違って颯爽とSuicaを出す」というきわめてありがちなバッドエンドにも流れがちです。「まちがえた」って独り言も自然と出るってもんです。

ようするに、もっと早く出せばいいわけです。それはわかってるんです。でもね、オフィスのゲートに入るまでにいくつか出すタイミングがあるのがくせ者なんです。まず、ゲートの直前のエスカレーター。ここは悪くないのですが、エスカレーターがやや短くて、取り出すのに手間取るともうアウトです。エスカレーター上部で半分口の開いたリュック抱えたまま歩き出すはめになります。こうなるとゲートの前で出してるよりもなんだかあたふた感が強いです。すばやさ不足で死亡です。

次にその前に地下から地上に上がってくるエスカレーターがあります。ここは距離が長めのため、リュックからカードを引き出すのに余裕があります。そうです、ここがベストですだと分かってるんです。でもそう上手くいきません。ベストだと分かっているので、「エスカレーターに乗っている間に出さないと死ぬ」という気持ちが自然とぼくのなかには植え付けられました。

そうなると、どうなるかわかりますか。かなりの確率で「地下鉄のホームから改札階に上るエスカレーターで出してしまう」に陥るのです。焦ってるために、最初に目に入ったエスカレータで「IDカードを出すスイッチ」が入ってしまうわけです。これをやってしまうとどうなるかというと、もうおわかりですね。改札にIDカードを叩きつける、という目も当てられない事態です。死亡です。

つまり、うまく、2番目のエスカレータでスイッチを入れる方法がないのです。

この毎回の死亡が、僕のオフィスライフのQOLを著しく低下させており、それがますますオフィスから足を遠ざける要因となっており、このままでは会社生命の危機です。そこで、みんなこんな難易度の高いクエストを毎日どうやって超えてきているんだ、と思い社内のメンバーに聞いてみることにしました。

まず、コントローラブログでおなじみ、島根で人気爆発中のマカロン先輩です(個人の感想です)。

マカロン「家を出るときに首にかけてしまいます」

なんということでしょう。そんなことができるのですか? 

ぼく「ということはマカロンさんのうちのドアは会社のIDカードで閉められるんですか?」

マカロン「えっ」

ぼく「えっ」

はずした! 僕にとって「会社に行くために家を出る」というタイミングで思考をIDカードに向けさせるのは難しいです。だって「家を出る」というのは会社に行くためだけじゃないですから、家を出るときにIDカードのことなんてちっとも頭にありません。だから家がIDカードで閉められるのであれば合理的ですが、そうでなければ僕には無理と言うことです。これは役に立ちません。役に立たない!

こうなったら、もう最後の手段です。我が社が誇る食の神ブフートニーさんに聞いてみました。

トニー「定期券いれに二枚いっしょに入れてポケットに入れてる」

なんだってー!

【非接触IDカードは重ねて使うと干渉してダメ】という思い込みをあっさり打ち砕いてくれました。じっさいそれで別に干渉してないらしいのです。で、でも、うぐぐ、定期入れにIDカードの入れるスペースなんてもう無……あっ。Tカード(イニシャルトーク)を投げ棄てたからその分スペースが空いてるんだった。これはいける!

あと乗り越えるべき心理的ハードルはわずかです。

  • 「会社に行かない日まで会社のIDカードを無防備な定期入れで持ち出すのちょっと気になる」(鞄に入ってると守られてる感がある。でもよく考えたら鞄に入ってたIDカードを落としたことはあるが、定期を落としたことはない)
  • 「会社でIDカードを使うときにリールでズボンにくっついていないとなんかなくしそう」(いやだから定期を落としたことはないんだってば)

……

よし。ここはしばらく食神トニー様のありがたいご神託に従うことにしたいと思います。すばらしいですね。同じことで困ってるかたがいましたらぜひお試しください。神へのお礼はマルセイバターサンドでかまいませんよ。

新年早々すっきりして良かった。今年もよろしくお願いします。

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