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定番表現から旬の話題まで、現役TOEIC講師がミニレッスン

英語と中国ビジネスの両方が学べるおすすめサイト

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 私が事務局を務めている語学交流協会ELCA東京では、先月から、中国人のゲストと定期的な交流をしています。都内の大学でマーケティングを教えていらっしゃる、日中の経済事情に大変詳しい方です。
 先週、中国のビジネス事情について英語でディスカッションするための情報源として、「CHINAdaily」というwebサイトを教えていただきました。CHINAdaily(中国日報)は、中国で発行されている英字新聞です。
 このwebの充実ぶりはスゴイ! 無料会員登録を行うと、紙面のPDFファイルが閲覧できるほか、BizChinaやオリンピック情報、北京のグルメやショッピング情報が網羅されたトレンドのページなど、中国の「今」を知ることができる情報が盛りだくさん。中国語がカタコトしか話せない私にとっては、中国に興味があっても現地の情報にふれるには言葉のハードルが大きかったのです。この英字新聞との出会いで、中国がグッと身近になりました。無料メールマガジンもあったので、迷わず登録してしまいました。

 ELCA東京の活動では、CHINAdaily内にあるOpinionのページからテーマを選び、ディスカッションを行うことにしました。今回、素材としたのは次のページです。
http://www.chinadaily.com.cn/opinion/2007-03/22/content_834233.htm
Should US, Canada open up to Chinese tourists?
~北米での中国人観光客の受け入れについて~
中国国民が私費旅行できる国と地域は、2003年時点では28しかなかったが、2005年時点では90にまで増え、2007年時点では132と、ほぼ世界中に行けるようになったにもかかわらず、米国・カナダはいまだその対象になっていない。米国・カナダは中国人観光客を受け入れるべきか? というのがディスカッションテーマです。
 Opinionのページには、中国人や他国の読者が、賛成・反対に分かれて英語で意見を書き込んでいます。今回の活動は、書き込み記事を順番に音読し、どのような意見が主流を占めているのか理解したうえで、中国人ゲストへの質疑応答を行うという手順で進めました。
 中国人が渡米する場合、student visaやbusiness visa(仕事のための一時滞在ビザ)は得られるものの、留学生が現地で専門職に就く場合を除き、渡米して就職するworking visaは取得できない。雇用問題や法整備の問題がいまだ解決されていないという事情を、私を含め、大半の参加者が今回初めて知りました。

 中国人ゲストの話によると、Opinionへの書き込みは、多くが英語を学んでいる中国人によるものだそうです。確かに、社会問題について書かれた投稿でも、専門用語が過度に使われることなく、知っている単語、シンプルな文章で書かれたものが多いと感じました。何より、お隣の国でも、自分たちと同じように、学校に入ってから熱心に勉強して英語を身につけた人たちが、世界に向けて発信したOpinionを読んでいるんだと思えば、記事を身近に感じますし、英語を勉強するうえでの励みになると思いませんか?

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