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Googlezon実現の呼び水になるか?Yahoo!とeBayが提携

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米国時間5月25日、Yahoo!とeBayが事業提携を発表した。
両社は2007年には本格的な共同サービスを運営し始めるとのことだ。基本的な方針は以下の通り。

  • eBay上の広告をYahoo!が独占する
  • Yahoo!は倉十とカードや銀行口座引落しに以外のオンライン決済システムをeBayの持つPayPalに統合する。
  • その他機能の統合や乗り入れも促進する

この包括的事業提携は、Yahoo!と並びネット3強と呼ばれる他の2社に対しても同様の動きを強いることになる。つまり、MSNもGoogleも別の強力なネット企業との合従連衡を考える。これは間違いのないことだ。
(例えばVodafone→ソフトバンク+Yahoo!となれば、auはGoogleと組む。一方が核武装すれば、もう一方も核武装する。敵対する相手の脅威的な施策に対する、最も短期間で用意できる有効な対策は、全く同じタイプの施策をする、ミラーリング手法なのであるから)

Googleは(EPIC2014 and EPIC2015にみるように)Amazon.comとの連携がおそらく最も有力であろう。Amazonの検索サイトであるA9はGoogleの技術を使っていたし(注:「いまはA9 は MSN(Windows Live)の検索を使ってます」と秋元さんに教えていただいたので訂正。助かるなー)、共に両社の間にはビジネスモデル上の蹉跌がない。Googlezonが実際に出現したとしても、もう不思議ではない。

というよりも、(EPIC2014ではGoogle GRID として登場した)Google BaseがeBayを刺激し、Googleに敵対化させたし、GmailやGoogle NewsなどがYahoo!を大きく挑発し、ポータルから検索エンジンへのトラフィックのシフトが彼らに重大な危機感をいだかせたわけだ。今回のYahoo!とeBayの提携は、必然であったといっていいだろう。

となると、MSNが組む相手はどこか?正直うまい相手が見当たらないのだが。
皆さんはどこだと思いますか?

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