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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

全てのビジネスプランはお客様との最初の会合で粉砕される

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おはようございます。

高い空の晴れ。いよいよ秋の雰囲気です。

===ほぼ毎朝エッセー===

起業前にはビジネスプランを作成します。今ではプロトタイピングをすることも流行っていますが、投資家などにプランやプロトタイプを見せて、創業資金を集めることが目的です。

そこで考えたのですね。今回、開発中の製品について、改めてビジネスプランを作成したらどういう効果があるだろうかと。とかく会社という母体があると、ビジネスプランなしで開発を進めてしまうということをやり勝ちです。ここで、初心に戻っても悪くないのでしゃないかと思ったわけです。

今回、自分だけではうまくファシリテートできないと思ったので、国際的な企業の社内研修をやっているMBAの後輩に手伝ってもらいました。自分がいろいろとやってしまうと、自分自身のいい加減さや、社内との慣れ合いの人間関係から、あまりいい結果が生まれないと思ったからです。緊張感が必要です。

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昨日はそのキックオフをしました。そして、そのファシリテーターの後輩が、最初に出したのが次の引用でした。

"No business plan survives first contact with customers" (Steve Blank)
(全てのビジネスプランはお客様との最初の会合で粉砕される:意訳)

つまり、ビジネスプランを作成したとしても、その通りに行かないというのが一般的な理解だというわけです。でも何故あえてビジネスプランを作成するのか?そこで考えさせられたのです。

ビジネスプランとは、製品をどのように市場に打ち出していくかを事前にシミュレートすることです。そして実際のところは、シミュレーションを通じて、ありとあらゆることを事前に議論することになります。その議論をしておくことで得られる情報が満遍なく網羅されるための、フレームワークなのです。

フレームワークとは、考えを深めるためのひな形のようなものです。ビジネスプランを作成するというプロセスを踏むことで、事業を進めるに当たって、情報や仮説として必要なことを明文化しておくことになるわけです。

様々な項目に対して、まずは議論を進めながらリストアップをし、ターゲットを決めていく。ターゲットが決まると、市場へのアプローチや価格などに仮説が立てたられます。その仮説を時系列とともに事業的な数字に組んでいくのです。明文化することで、様々な矛盾に気づきます。矛盾を順次無くしていきます。疑問点ができたら調査をしたりヒアリングをしたりします。

矛盾が無くなりプランがクリアになってきたら、自分がプランを信じられます。起業や新規事業というのは、自分のプランを信じる切ることが大切です。自分は自分が一番騙しづらいもの。だから、その自分を騙すことができたら成功です。自分が完全に騙せたら、それはその後の推進エネルギーの元になります。それがビジネスプランの目的でもあります。

そして、プランはすぐに修正を余儀なくされるのです。
"No business plan survives first contact with customers" (Steve Blank)
(全てのビジネスプランはお客様との最初の会合で粉砕される:意訳)

11月末までにプランを完成させることを目指して経営戦略室を中心に進めていきます。このプランを社内で共有し、協力者を募ろうと思います。そしてこれをたたき台にして、今後、新しい事業や分野に進んでいく際には、この手のプランの作成をすることを定着させることを目標にしています。

ビジネスプラン作成を開始、その過程では非常に密度の濃い議論で私の中に偏っていた知識が他者に共有されていることが実感されました。その後のお客様訪問では、さらにいいヒントをいただけました。アンテナ感度が高まっている感覚がします。

面白いプロセスですね。ワクワクしてきています。

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