自分はビジネスに向いていないのかもしれない
「自分はビジネスに向いていないのかもしれない」
たまにそう思ったりします。なぜならば私は場所取りや席取りが嫌いなのです。
例えば、電車の中。空いている席に向かって一目散にお尻を差し込む。そういうことをする自分の姿が嫌で競合しそうなときにはそこに行きません。
あるいは、ジムで人気のピラティス教室。自分の好きな位置を取りたい。事前には列で荷物での順番確保、さらに教室でもさっと荷物を置いて場所取り。そういう競争に参戦する自分が嫌で、9年間も続いた教室に今年は行っていません。
ビジネスはゼロサムゲームも多く、場所の取り合いの場面が多いです。そして、抜け目なく場所取りに長けた企業が勝つことも多いのです。
ところが、e-Janはそういうゼロサムゲームを嫌っています。場所取りのようなことが発生しそうになると、そこから抜けているのです。いわゆるレッドオーシャンで価格競争になるようなところからは出ていきます。新しい価値、新しい分野を開拓してブルーオーシャンで勝負しています。
ブルーオーシャンにはすぐまた場所を取ろうとする各社が入ってきます。でもその段階ではシェアを取っているので利益性高く優位な迎え方ができます。そしてその前に次のブルーオーシャンへの旅立ちを準備してあります。
これを継続することが難しいことであることは分かっています。では、ゼロサムゲームの場所に立ち戻って戦うのか。価格を下げたり人海戦術で事業規模を追求するようなことをするのか。こういったことをいつも自問自答しています。
判断材料にしているのが、その事業にワクワク感があるか否かです。ワクワクしないことは続けられません。社員に不幸な仕事を呼び込みます。だから、結果的にはブルーオーシャンの開拓を続けるということになるのです。