あえてサラリーマンを選んだわけ
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おはようございます。
朝6時でもまだ真っ暗です。
===ほぼ毎朝エッセー===
昨晩は故恩師を偲んだ集いでした。あるビジネススクールでその恩師を中心とした勉強会が創った輪です。皆さん10歳ほど年下なのですが、勉強家でそれぞれ刺激的な人達です。私は、彼らとかれこれ15年ほどのゲスト参加でのお付き合いになっています。
そういう仲の中では、あまり自分の過去を語らないものなのです。ところが、昨晩は不思議と皆さんいろいろとカミングアウトのムードでした。その中で、お二人から似たようなお話がありました。
彼らは共通して、高校生の頃、事業をやっていた父親が亡くなったそうです。そして、その会社を整理するのに、子供としてかなり苦労したとも。高校生の頃ということは、40代から50代で亡くなったということですね。働き盛り。事業をやる人は突然死するリスクも高いのでしょうか。
もちろん本人たちは自分が亡くなるなんて想定していない中でのこと。そうなると会社の引継ぎもなかなか大変なものなのでしょう。そして、その苦労があったがゆえに、彼らはあえてサラリーマンであることを選んでいるとも言っていました。事業を興してその精算で周りに苦労かけたくないと。
事業を興すこと、大きくすること、それを闇雲に是としてきた自分にハッとしました。そう。自分がいなくなった時のこともしっかりと引き継げるようにしておく。周りに迷惑をかけないようにしておく。こういったことが大切なのです。会社を創ったはいいけど、その先に何があるのかを意識しておく重要性を改めて認識した場になりました。
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