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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

システム終了の際にいただいた心温まるメール

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おはようございます。

梅雨らしい空の朝です。雨がたまにぱらつきます。

===ほぼ毎朝エッセー===

あるシステムを開発を提供させてもらい、15年間お世話になった開発運用担当者のYさんから、サービス終了に当たってメッセージをいただきました。引用させてもらいます。

以下引用===>

e-Janネットワークス株式会社 御中

お世話になっております。S社のYです。
ご連絡いただきました件、承知致しました。ご確認、ご対応ありがとうございます。

これにて御社との業務的な繋がりが絶たれてしまうことに少々の寂しさを覚えるところではありますが、これまで弊社の基幹システムを支えて頂きまして本当にありがとうございました。お世話になった御礼として、少しばかりこれまでの思い出話しを書かせていただきます。

今回無事に役割を果たすことができました本サービスですが、開発着手から約15年になります。きっかけは坂本社長が弊社に売り込みにいらっしゃったところを私の上司が「面白そうなのが来たぞ」となって、開発が始まりました。

あの頃は弊社もS社の子会社だったため、システム開発の規制が今ほど厳しくなく比較的自由に絵を描けたと思います。今となっては、すたれてしまったガラケーを軸に、タバコケースより少し小さめのバーコードリーダーをケーブルで繋ぎ、読み取ったバーコードを弊社のサーバーに送信するといった仕組みで動かしました。

稼動直後は、電話機に指定があることや携帯電話の操作に不慣れな高齢の作業員からの反発もありましたが、現場への出入りがリアルタイムで確認できる画期的な仕組みとして一気に600ユーザーほどにまで使用がされました。

その後、KDDI側の都合でJAVAアプリが使えなくなり、今回まで使用継続してきたBREWアプリでの開発やり直し問題が起こり、これまでの開発費用の問題やらでKDDIとの押し問答があったことも今となってはいい思い出です。JAVA形式の頃もBREWになっても、御社で製作されたシステムは本当に素晴らしい出来栄えで、障害やバグ、といった使用上のトラブルが一切無かったことが本当に高い技術力だったと思います。

御社においてもお取引を始めた頃に構えられていた青山の事務所から半蔵門の現在の事務所まで、移転のたびに社員様が増え、会社としても大きく成長してこられました。私も時折お邪魔する程度でしかありませんでしたが、行くたびに増える人数と事務所の広がりに驚くばかりでした。

いつも行くたびに感じるのですが、坂本社長をはじめ、社員の方達がとにかく活き活きとしていること。これは表面的な活発さとか賑やかさではなく、一人ひとりの方の目が本当に輝いて見えたことです。

もちろん取り組んでいらっしゃるのはお仕事なので難しい顔をされていたり、いろいろな表情はされているのですが、純粋な気持ちで物事に向かって行かれる姿ほど美しい姿は無いと感じさせられ、私の会社には無い部分だといつも感心しておりました。

坂本社長とも、この仕組みを通し、お仕事だけでなくいろいろな機会でお話させて頂く時間がありました。

一度だけ、確か渋谷の居酒屋でご一緒させていただいたことがあり、ちょうど当時、私個人でとんでもなくしんどい事件があった頃で、そのお話しを延々聞いていただいたことがありました。お話ししたところで進むわけでも解決するわけでもない私の話を坂本社長は聞くのも苦痛だったかもしれません。しかし坂本社長は嫌な顔ひとつせずずっと静かに聞いていただき、あの時は本当にご迷惑をかけてしまいながらも気持ちの上では相当救われました。

先般も現在の事務所にお招きいただき、私の部下を連れて行きましたが皆カルチャーショックを受けていました。坂本社長が理想とするオフィスの形があって、そこに勤める社員様たちの労働力から素晴らしい事業が次々と生まれてくる場所を自身の目で見ることができたことが本当にうれしかったです。

e-Janネット株式会社からスタートして現在に至り、これから先もいろいろな障壁や難題にあたるかもしれませんが、坂本社長をはじめとするスタッフの方々の純粋な取組みがあれば想像もしえないほどの成長があると思っています。(これは本当に感じるのですが、仕事は「頭数」ではないです、個々の「やる気」だけでなんとかなってしまいます)私が偉そうに言えることではありませんが、会社、社長、社員の皆様が楽しく幸せで過ごせるよう心から祈念しております。

このご連絡をする日が来るなどと考えたこともありませんでした。・・・というくらい御社との長きに亘るお付き合いに感謝しております。また、こういうメールを自分の48歳になる誕生日にするというのも何か節目みたいなものを感じます。

これからも何かしらでお世話になることはあると思いますので、末永くお付き合いのほど宜しくお願い致します。

本当に本当にありがとうございました!

<===以上引用終わり

仕事を通じてこういう関係の人が増えていく。仕事とは何ともありがたいものですね。こういうめぐり合わせに感謝します。

Yさんからは、一度、彼の社内ノルマとのことで、大きな金庫を買わせていただいたことがあります。それはいまだ健在で、その金庫になって以来、会社はずっと黒字を続けているラッキー金庫になっています。

上記メッセージを読んだ、社内外の人たちの感想を引用します。

===

・昨日のS社のYさんメッセージにはいくつかの「感動した」メッセージをいただきました。ありがとうございます。

・S社Yさんからいただいたメール、心打たれました。
あのように思ってもらえることはメーカー冥利に尽きますね。
CACHATTOでも、同じようにお客様からの信頼を得られるよう、サポートとして頑張ります。

・今日の朝メールに載せてくださった
S社のY様からのお優しい言葉の
数々には、本当に心底、胸を打たれました。
Yさん、史郎さん、ありがとうございました。
思い出の引出しが開いたらしく、表参道の
オフィスの内装や、開発の派遣でいらしていた
ロシャンさんのことまで思い出されました。
でも...金庫もありますし(笑)、まだお世話になります!

・今朝の朝メールでのS社のY様のメール、とても素敵でした♪

・S社Yさんからのメール、移動中に読んでしんみりしました。
もう1サイズ大きい冷蔵庫並みの金庫、是非買えるような会社規模に成長しましょう!

・サービスのサポートが、とうとう今月で完了します。S社のY様には
ご丁寧なメールもいただき、業務的な関りが無くなることは寂しいですが
無事に1つのPJ!?が終了したことは、安堵感もあり感慨深いです。

・Yさんのメッセージ,しみじみ よかったです.

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