忙しい人ほどクリエイティブになりやすいわけ
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===ほぼ毎朝エッセー===
クリエイティブ志向の人って、締切とかルーチンとかを嫌う傾向があると思います。締切やルーチンが創造性を奪い、自分の作品にはじっくりと時間をかけたいと思うからなのでしょう。ところが最近、自分は逆に、それらが創造性のためには必須なのではないかと思っています。
完了予定日のない状態で創造的なことをしようとすると、「気持ちが乗る」ときを待っていつまでも手につけないということをしがちです。皮肉なことに、時間の制約があると、緊急性を感じて、火事場の馬鹿力的な効果がでて、それが創造的な作品の完成を促したりします。
マンガ家や小説家もそうですね。編集者などが、雑誌の印刷期限を設けていて、プッシュし続けるから作品をなんとか絞り出して完成させている。期限のもつ力をうまく活用しているのです。
締切があって、次に必要なのはルーチンではないでしょうか。インスピレーションが湧くまで何もしないで待つことをしがちですが、これは多くのクリエイティブ志向の人がハマる罠なのではないでしょうか。
ルーチンにするということで、返って創造的なことの実施が進むことがあるものです。そう。急がないけど重要なことは、定期的な時間を設けるということで実施する、これがうまくやる秘訣ですよね。そうでないと、あまり重要ではないけど急ぎのことで手いっぱいになってしまう。
それなので、創造性の高いものに取り組もうというときほど、定期的なスケジュール化をして、毎日、毎週、毎月、毎年とそのときがきたら実施するようにすべきなのです。
皮肉なことですが、クリエイティブ志向の人が概して嫌う締切やルーチンが、創造性のための大切なツールであるということです。忙しい人ほどクリエイティブになりやすいのには、こういう理由があると思うのです。