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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

税務調査が入り、無事完了。お褒めいただきました!

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おはようございます。

朝晩涼しくなりました。
秋の気候に負けじとセミが鳴いています。
昨日は久々にネクタイをしていたらやはり暑かったです。
季節の変わり目ですね。

今朝は昨日終わった税務調査について。

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企業にはだいたい5年に一度、税務署による税務調査が入ります。うちの場合は麹町税務署からの調査を受けます。税務調査は、税務官がやってきて、会社の事業概要をヒアリングした後、細かく会社の経理や契約書類を細かくチェックするというものです。

e-Janは昨年度、事業が前年比3割以上伸び、純利益も大台に乗ったことから、調査時期がちょっと早まったのでしょう。前回から4年なのですが、先月、税務調査が実施される旨の連絡を受けました。

「不正はしていないし、社員に不正はさせない。」

普段からこのような強い意志を持って緻密に数字をまとめてもらっています。ところがやはり、チェックされるというのは不安なものです。どういう人が担当になってくれるかで見られ方やチェックの手法も違うので、妙な緊張感が走るものです。

税務調査が入るからといって特に取り繕うようなことはありません。ただ、調査がスムーズに進むように次のようなものを用意します。

(1)  総勘定元帳 前3 期分 (H21 年3 月期、H22 年3 月期、H23 年3 月期)
(2)  給与台帳 (H20 年度、H21 年度、H22 年度、H23 年度8 月分まで)
(3)  組織図表
(4)  配席図
(5)  会社パンフ
(6)  得意先リスト
(7)  領収書綴り 前3 期分 (H21 年3 月、H22 年3 月、H23 年3 月期)
(8)  H23 年4 月分の取引証憑類も必要になります。
(9)  契約書関係
(10) 株主総会議事録
(11) 取締役会議事録
(12) 各種作成した規程集
(13) 3 期分の通帳(H20 年4 月~H23 年3 月末+2 ヶ月分)

これらの資料を並べて会議室をひとつ、調査専用の部屋にします。

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7日(水)の朝10時から2日間の予定で調査が始まります。そして、8日(木)のお昼過ぎに無事に完了しました。完了の報告を聞きに行くと税務官の方から次のようなコメントをいただきました。

「この会社はとてもきっちりとしています。
  税理士の先生と経理のご担当の方、とてもしっかりとやってくれています。」

とても嬉しかったです。

とかく数字は良く見せたいという気持ちが働くものですが、操作をしてはいけません。ルールを作り、それを守る。きっちりと日々測定してまとめていることで出てくる数字から会社の状況を把握できるようになります。

「経理は知らず知らずに溜まる会社のオリを取り出すものです。」

東レから来てもらった前監査役から教わった潔癖な数字の効果です。うちはそれを愚直に守っています。数字に清潔感を持って経営をすれば、見る人に見てもらうとわかるのです。そして、次第にMBAの授業でファイナンスの先生が言っていた言葉がわかるようになりました。

「Trust your instruments (計器を信じなさい)」

数字は正直に出てくる。計器を信じてそこから発想することが大切である。と。

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「事業に不正やごまかしなどはいらないのだ。」

正攻法で正当にやっていればきっちりと利益が出せるようになる。なぜなら、企業が出す利益は社会貢献の大きさの度合いだといいますから。しっかりサービスを創り込みして、利益を出して、かっちりと納税する。社会が会社を必要なものと見てくれれば、生かしてくれるし、活かしてくれるのです。

そういった経営観と倫理観に誇りを持って今後も会社を盛り立てていきます。

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