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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

iPadの企業利用が急増、iPhoneより早い立ち上がり

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おはようございます。

今朝も気温は低いものの風が少なくて助かりました。歩行中にGALAXY Tabを操作する手が手袋の中でかじかみます。

実は昨日、プレスリリースを行いました。iPadでCACHATTOを使っている人数が5000人を超えたのです。iPadのビジネス分野での普及は、iPhoneよりも早いという実感があります。

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■ビジネス分野で立ち上がりに2年かかったiPhone

iPhoneは、2008年7月の日本デビュー以来、ビジネス向けに定着し始めたのが2009年終わりくらい。大人数での導入が目立ち始めたのは、2010年度に入ってからです。かれこれ2年ほどかかっています。ビジネス分野では、iPhoneの導入は手間取っていたと言えるでしょう。

時間がかかった理由は次のようなことです。

・Appleのポリシー群を理解するのに手間取った
・あまりに従来の携帯やWindows Mobileと概念が違っていた
・ゲームなど遊びの要素が多すぎた
・端末の安全な利用方法への認識に時間がかかった
・iTunesが必須であることが重しとなった
・リーマンショックで投資が凍結した

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■It's being grabbed out of our hands

iPadは日本デビューが2010年の5月です。そして半年ほどで大型導入が相次いでいます。明らかにiPhoneのビジネス利用よりも素早いです。そしてそれは日本だけの現象ではないようです。2010年10月、スティーブ・ジョブズの決算発表会でのコメントから引用します。

"We're already seeing tremendous interest in iPad from education, and much to my surprise, from business,”

「すでにiPadに対する強烈な関心が教育界から得られています。そしてもっと驚くことにビジネス界からもあるのです。」

“We haven't pushed it real hard in business, and it's being grabbed out of our hands.”

「ビジネス界には押し込んだわけではありません。自分たちの手からもぎ取られているのです。」

その理由は次のようなことでしょう。

・iPhoneが切り開いた手法がそのまま使える
・端末の使い方に教育が不要であった
・クラウドの普及がタブレットの後押しをしている
・ペーパーレスのための新しい使い方になっている
・経営層受けがする(老眼対策・情報を見る人)
・ノートPCに世の中が厭きている
・ノートPCより安い
・ノートPCより持ち運びしやすい
・情報は「見る」がマジョリティ

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■CACHATTOとiPadの連携利用者数が5,000ユーザーを突破

我々はCACHATTOを売っている立場上、どのように端末が普及しているかが肌感覚で分かります。実際のところ、CACHATTOだけでも、10~30名での採用は数10社というレベルであります。CACHATTOの企業割合ではキャズムの16%を超えています。

500台、1000台、2000台の一括大型採用も賑やかです。大塚製薬さんを始めとした製薬各社からの引き合いも多いです。医療分野での利用が多い、これも世界的な現象のようです。
http://www.channelinsider.com/c/a/Spotlight/Apples-Mac-iPad-iPhone-Invading-the-Enterprise-298845/1/

台数としては、我々が把握できているだけでもすでに5,000台を超えました。そこで、昨日次のタイトルでプレスリリースを出しました。

CACHATTOとiPadの連携利用者数が5,000ユーザーを突破
~企業のiPad導入によるNotes、Exchangeへのリモートアクセスがより顕著に~

ちなみに、「検証用iPadを差し上げます」キャンペーンも同時に始めました。1月11日~3月18日の間に新規にCACHATTOをご購入いただくと、もれなくiPadがついてきます。

Ipad_campaign

2月2日~4日の大塚商会さんの実践ソリューションフェアでは、体験コーナーとしてCACHATTO+iPadで実際にお使いいただくようなハンズオンセミナーも毎日計画されています。是非さわりに来て下さい。

あれ、いつの間にか宣伝になっている!?

閑話休題。

iPadが日本デビューしてまだ7ヶ月と数日だってことに改めて驚いてしまっているわけです。

経営層のニーズに合致したのですね。老眼+情報は見ておけばいい。決裁権のある人たちが気に入れば導入は早いのでしょう。ある意味、iPhoneは物理的に画面が小さすぎた。GALAXY Tabがビジネスでウケルサイズだと考えるのはこの理由です。

だから、会社内で新しい端末の使い方を普及させようとするのであれば、なんとか社長さんにメールやスケジュールなど、いくつかアプリを動かして見せるだけで、話が早くなるのですね。

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