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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

焼酎の美味しいいただき方「前割り」「全割り」

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★あらかじめ焼酎を水で割っておいて、そえを数日寝かせてからいただく。これが実はとても美味しい飲みかたです。赤坂にある「まるしげ 夢葉家」というところがこれをメニューに載せています。仕事始め疲れにどうぞ!朝からすみません。

【朝メール】20080812より__

===ほぼ毎朝エッセー===

□□前割り全割り

赤坂にある「まるしげ 夢葉家」という居酒屋さんのメニューにありました。「前割り」「全割り」と。焼酎の名前が沢山ある上に、さらに「前割り」とか「全割り」とかいう言葉が書いてあるのです。意味がわからないのでお店の人に、何なのかを聞いてみます。

すると「前割り」とは、お店で事前に焼酎を19%になるように薄めて、それを一晩以上寝かせたものだそうです。そして「全割り」とは、その焼酎の蔵本のお水を使って同じように事前に割ったものだそうです。それを冷たく飲むのか、温めて飲むのか、選ぶことができます。

実際にいただいてみると、なんとも攻撃性の少ない穏やか、かつ、まろやかな味になっています。効能書きや説明から感じられるプレミアム性で、そのように感じるのかも知れません。焼酎を飲む直前に水で割るのではなく、それを事前に割っておく準備をすることで、このような付加価値をつけています。

そのお店での「全割り」がなかなか好評だとのことで、ある蔵本に至っては、自分のところで事前に「全割り」状態にまで薄めた焼酎を提供してくれるようになったそうです。お店の人はそのボトルを見せてくれます。いい気持ちになってそれを見ていてふと疑問がわきました。

「ん?でも、結局これって、薄めて売っているんだよな。
  それできっと一升の価格は同じだったりして。」

付加価値ってそのようなものなのかも知れません。何も原料を沢山使っているから、それが高いとは限らないわけです。提供の仕方に工夫をすることで、提供される側がありがたがれば、それは付加価値になる、そういうことです。

「我々の製品の提供の仕方に学ぶところがあるな」と、焼酎からヒントをもらおうと色々試していたら、いい気分になってしまい、思いついたことを忘れてしまいました。なんだかとてもいいことを思いついた気がするのですけど。。。

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