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地方都市の楽器屋が「楽器屋」「小売店」という枠をITを使ってどうやって越えていこう。そんな日々をレポートします。

地元をネットで繋ぐコミュニティー 高校生バンドバトル編 1話

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愛知県豊橋市で楽器店「シライミュージック」と、主にドラム関係の楽器メーカー「キートガッキ」を営んでいる白井紀充と申します。

出身高校に軽音楽部はありましたか?

豊橋市に11学校、東三河地方で26校の高校がありますが、軽音部がある高校は2校です。
部室のセキュリティー問題や顧問問題など、新たに部活を作れない理由があると思います。

豊橋市は、街の規模に対してバンド練習用のスタジオは豊富で、当店にもレンタルスタジオが3部屋あります。2013年に豊橋芸術劇場"PLAT"の中にも軽音楽用のスタジオを作り、市のまちなか活性課もバンド活動を応援しているので、軽音楽に対して理解のある地域。軽音部が無くとも高校生が自主的な活動が出来るので部活に所属せず、バンド活動をする青春を過ごすことが出来る、恵まれた町とも考えられます。

しかし、ここ数年様々な要因が重なってか、全国的には高校軽音が盛り上がっている中、豊橋市では高校生のバンドが減っているという状況が生まれていました。

楽器の通信販売の一般化や大手ショッピングモールへの楽器店出店があったり、ヤマハ音楽振興会が行ってきたTEENS' MUSIC FESTIVAL それを継ぐMUSIC REVOLUTIONという若年層のバンドコンテストもなくなると、豊橋の高校生へのローカル楽器店としてのアプローチも以前より難しくなってきました。豊橋のライブハウスも高校生のバンド普及に積極的に活動してくれています。しかし、ライブハウス維持のためには出演ノルマも当然必要。ノルマのディスカウントにも限界があります。

2017年末に数少ない高校軽音の生徒さんとお話をしている中で、高校生のライブイベントの話が立ち上がりました。
私自身も今年41歳になりまして、ネット通販やSNS関係のおかげで全国のドラムが好きなお客様に対してという事を考えていましたが、地元に対して何ができているかというと、、、という状況。小規模な会社がSNSで趣味関係の仕事をすると尖ったところは全国に広がるけれど、地元も含めて広くアプローチすることは難しいという現実があります。地元の高校生に向けてなにかできないかと考え、15年ほど前にやっていた「バンドバトル」という企画をリメイクして「高校生バンドバトル」という企画ができました。

全国各地で行われているコンテスト的なライブイベントですが少し特徴があります。

高校生のボランティアスタッフで運営

高校生にPAや照明の操作方法を伝え、高校生がオペレートしています。

高校生しか見ることができない

運営と出演者に加えて観客も高校生に限定しました。まず高校生がのびのび演奏できるホームを作りたかったという考えです。
とにかく僕が干渉しない良いように、高校生のスタッフに任せました。
かと言って、現場にいないと無責任でもあるので、回数を重ねる度に私は隠れているという感じです。

チケットノルマがない

アマチュア演奏の発表の場という事で、1人1,000円の参加費。入場料無料という形でのライブにしました。
4人組のバンドが4バンド出演しても16,000円なので、経費としては厳しいですが、スタジオ代がペイできれば、
利益ではない文化的な活動として位置づけるとギリギリ可能かと思います。

投票で1位のみ発表

当日一番グッと来たバンドを投票し、イベント1週間後に投票をしました。
コレに関しては、本当に必要なのか今でも悩んでいますが、「バンドバトル」という言葉は伝わりやすく、
イベント集客のモチベーションにもつながるので、現在も続行中です。

このバンドバトルを、2ヶ月に1度、本日までにすでに4回行いました。
出演者の募集は主にTwitterで、出演者募集が厳しい回もありましたが、なんとか続けることができています。
当初、高校生達とのやり取りは、基本的にはLINEで行っていました。

「バンドバトル運営」のライングループにはこのイベントの運営を手伝いたいという高校生のグループ
そして、開催毎に出演者のグループを作って連絡をとりあう形です。

少人数であれば、これで良いのですが、回を重ねてくると、人数も増えてきて、もうすこしシステムを練って
高校生バンドバトルを中心に高校生の軽音部を作ってみるのはどうだろう?というアイデアが生まれました。
学校の外に部活を作ってみるという話です。

3回目のバンドバトルが終わったタイミングで、このページを来場者に案内しました。

https://www.shiraimusic.com/infomation/higashimikawakeionbu/

上記ページの引用

「学校に軽音楽部が認可されないのであれば、校外に地域の軽音楽部を作ってしまおう」

今日発表するのは、豊橋市周辺の高校生に向けた「地域の高校軽音部構想」です。
β版としてのシステムを立ち上げる為の部員募集をスタートします。

引用終わり

顧問、部室などの問題もある中、地域の高校生と作るコミュニティとしての「部活」が運営できています。

それでは、次回はバンドバトルと東三河高校生軽音楽部のシステムの話を書こうと思います。

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