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「村上春樹作品」によくある風景

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村上春樹を愛読している人は多いと思います。「1Q84」を読んだ読者の方も多いのではないでしょうか?「1Q84」以外にも、「ノルウェイの森」や「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」、「海辺のカフカ」などが有名です。中でも「風の歌を聴け」は、私の母親が学生時代に読んだことがあるとのこと。そんな驚きのエピソードがあるくらい、幅広い世代に親しまれています。

 

さて、今回は村上作品について語るのではなく、村上作品を素材にして、「文章モノマネ」という新たな試みをしてみようと思います。これは、「その本の中に登場しそうな文」を即興で考えてみるというものです。頼りは、今まで本を読んだ記憶だけ。作家さんの文章のクセや、よくある設定の「ツボ」を押さえるのがポイントとなります。

ちなみに、最後に村上作品を読んだのは2か月前。果たして、「村上作品っぽい文章」を書くことができるのか?

 

まずは例として、村上作品っぽい文章を1つ書いてみました。

 

「かつての時間は、もうすでに失われてしまった。だから、今を大事にしたいんだ。」

 

 ここでのポイントは、「~しまった」という現在完了形を用いることと、「時間」という言葉を使うことです。

村上作品は、全体的に虚無的な主人公を中心とするものが多く、文章にも虚無感を出す必要があります。そこで、現在完了形を用いるのです。また、時間という言葉は村上作品と相性の良い(?)言葉なので、躊躇うことなく使いましょう。

 

 

続きまして、もう1つ考えてみました。

 

「かのプルーストがそうしたように、僕もまたベートーヴェンの弦楽四重奏曲を聞きながら眠りに就くのだ。」

 

ここでのポイントは、「プルースト」という言葉と、「クラシックの音楽」です。村上作品には、しばしば難解な言葉が登場します。その衒学的な雰囲気を醸し出すためにも、プルーストのように歴史上の人物を使いました。ちなみに、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の最初の頃に、博士の孫娘がプルートスかプルーストと発するシーンがあったような気がしますが(実際はこの孫娘は話すことが出来ない)、定かではありません。興味のある方はぜひ読んでみてください。さて、クラシック音楽のほうですが、こちらは「1Q84」に登場する、ヤナーチェク のシンフォニエッタが顕著ですね。村上作品には、本当に音楽ネタが多いです。村上氏自身がジャズ喫茶をやっていたからなのでしょうか?

 

ハルキストや村上ファンに怒られてしまいそうな企画でしたが、いかがだったでしょうか?

今後は「明石家さんまっぽい発言」や「島田紳助っぽい発言」などのように、芸能関係の文章にもトライしてみようと思います。

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