「生保リテラシー」の低さは異常
»
最近「○○リテラシー」という言葉をよく見かけます。
例えば「金融リテラシー」とか「ITリテラシー」などです。
意味合いとしては「読み書き能力。情報の応用力。情報を受信するだけでなく、発信できる能力を含めた活用力」ということですね。
そこで「生命リテラシー」について考えたいと思います。
一般的に「生命保険は難しい、分かり辛い」または「どこも同じだから知り合いから入
ればいい」はたまた「大手なら安心だ」となり、大手国内生保所属の知り合いからお勧め商品のメリットだけ説明されて、分かったような気になって加入してしまいます。
おそらく20年前ぐらいまではそれでよかったと思います。
外資系は限定的で、ほとんどが大手国内生保の護送船団方式の世界で、商品内容も保険料も横並びでしたので、"知り合いの近所のお姉さまが第一生命だったので、勧められて加入した"となるケースがほとんでリテラシーがあろうがなかろうがほとんど関係ない状況だったのです。
今は全く違う状況です。
「生命リテラシー」の有無で天と地ほどの差がでます。
「デジタルデバイド」ならぬ「生保デバイド」とでも言うのでしょうか。
1996年に規制緩和があり、生保と損保の相互参入ができるようになりました。
生保が損保子会社を、損保が生保子会社をつくり、それぞれの顧客に売り込めるようになったのです。
現在では「生保系損保」は全滅ですが、「損保系生保」は頑張っています。
後発の「損保系生保」は後出しジャンケンで、まだまだシェアが小さいながらも、一部
で大手国内生保の顧客を片っ端から引っ繰り返していた外資系生保のいいところを取り込んで商品開発やノウハウの活用をしました。
その少し前にはプルデンシャル生命からソニー生命が分裂して商品開発については独自路線を進んで画期的な商品を打ち出し、球団買収で名を売ったオリックスは外資系生保をも買収して生保業界に殴りこみをかけてきました。
一時は大手の一角であった日産生命や、東京ドームのライトスタンドのポール際に広告を出していた大和生命など金融危機で破たんした生保は、外資に買収されてほぼ現在のラインアップになりました。
細かいところは忘れてしまってもいいのですが、流れは掴んで下さい。
会社の規模や知名度や歴史の長さとは関係なく、商品として役に立つものを提供しているかどうかで分けると、大きく2つのグループになります。
1、生き残っている大手中堅国内生保
2、損保系、カタカナ系、外資系生保、ネット系
シェアとしては7割ほどが1で圧倒的に多いのですが、商品内容の格差で言えば圧倒的に2の方が使えます。
主力商品の違いを挙げれば・・・
1、保障と保険料にロスが生じる10年更新がメインで、良さそうに見えて実は使い勝 手が悪い特約満載のセット販売
2、更新型でない合理的な保障設計(収入保障など)がメインで、医療、がん、介護な
ど特約でなくバラ売りで、初期設定も将来のハンドリングの自由度が高い
同じ条件で同じ内容の商品を比べた場合、保険料負担が概ね3~5割ほど2より1の方が高くなりますので、普通に考えたら1より2を選びますよね。
しかし現実的には7割ほどの消費者の方々が1を選んでいるのです。
これだけネットが普及して「情報リテラシー」が20年前に比べて底上げされていると
思われている現況において、この「生保デバイド」は異常です。
十数年前に規制緩和されてほぼ自由競争になっているマーケットでありながら「大手なら安心、老舗なら安心神話」がはびこっているのはなぜなのでしょうか?
20年前のシェアが90%以上あったものが現状70%程度と減少していますが、私の脳内では少なくとも80%以上は2の「損保系、カタカナ系・・」で、1の「大手中堅国内生保」をお勧めするのは消費者保護法に違反するのではないか、と本気で思ってしまうほどです。
どう考えてもデメリットが多い方が大きなシェアを占めている要因は、大いなる「生保
リテラシー」の欠如としか考えられません。
そして「生保リテラシー」については加入時だけでなく、保全や活用といった将来につ
いても極めて重要です。
つまり、加入時の担当者や代理店が頼りなかったり、いなくなったりした場合でもご自身で対応できる「生保リテラシー」が必要不可欠なのです。
これまでこのブログで書いてきたことは、すべてこの「生保リテラシー」の必要性や具
体例についてで「生命保険の加入や見直しの際に参考にして下さい」というスタンスでしたが、今後はなるべく「生保リテラシー」を体系的に身につけることを念頭に書いていきたいと思います。
例えば「金融リテラシー」とか「ITリテラシー」などです。
意味合いとしては「読み書き能力。情報の応用力。情報を受信するだけでなく、発信できる能力を含めた活用力」ということですね。
そこで「生命リテラシー」について考えたいと思います。
一般的に「生命保険は難しい、分かり辛い」または「どこも同じだから知り合いから入
ればいい」はたまた「大手なら安心だ」となり、大手国内生保所属の知り合いからお勧め商品のメリットだけ説明されて、分かったような気になって加入してしまいます。
おそらく20年前ぐらいまではそれでよかったと思います。
外資系は限定的で、ほとんどが大手国内生保の護送船団方式の世界で、商品内容も保険料も横並びでしたので、"知り合いの近所のお姉さまが第一生命だったので、勧められて加入した"となるケースがほとんでリテラシーがあろうがなかろうがほとんど関係ない状況だったのです。
今は全く違う状況です。
「生命リテラシー」の有無で天と地ほどの差がでます。
「デジタルデバイド」ならぬ「生保デバイド」とでも言うのでしょうか。
1996年に規制緩和があり、生保と損保の相互参入ができるようになりました。
生保が損保子会社を、損保が生保子会社をつくり、それぞれの顧客に売り込めるようになったのです。
現在では「生保系損保」は全滅ですが、「損保系生保」は頑張っています。
後発の「損保系生保」は後出しジャンケンで、まだまだシェアが小さいながらも、一部
で大手国内生保の顧客を片っ端から引っ繰り返していた外資系生保のいいところを取り込んで商品開発やノウハウの活用をしました。
その少し前にはプルデンシャル生命からソニー生命が分裂して商品開発については独自路線を進んで画期的な商品を打ち出し、球団買収で名を売ったオリックスは外資系生保をも買収して生保業界に殴りこみをかけてきました。
一時は大手の一角であった日産生命や、東京ドームのライトスタンドのポール際に広告を出していた大和生命など金融危機で破たんした生保は、外資に買収されてほぼ現在のラインアップになりました。
細かいところは忘れてしまってもいいのですが、流れは掴んで下さい。
会社の規模や知名度や歴史の長さとは関係なく、商品として役に立つものを提供しているかどうかで分けると、大きく2つのグループになります。
1、生き残っている大手中堅国内生保
2、損保系、カタカナ系、外資系生保、ネット系
シェアとしては7割ほどが1で圧倒的に多いのですが、商品内容の格差で言えば圧倒的に2の方が使えます。
主力商品の違いを挙げれば・・・
1、保障と保険料にロスが生じる10年更新がメインで、良さそうに見えて実は使い勝 手が悪い特約満載のセット販売
2、更新型でない合理的な保障設計(収入保障など)がメインで、医療、がん、介護な
ど特約でなくバラ売りで、初期設定も将来のハンドリングの自由度が高い
同じ条件で同じ内容の商品を比べた場合、保険料負担が概ね3~5割ほど2より1の方が高くなりますので、普通に考えたら1より2を選びますよね。
しかし現実的には7割ほどの消費者の方々が1を選んでいるのです。
これだけネットが普及して「情報リテラシー」が20年前に比べて底上げされていると
思われている現況において、この「生保デバイド」は異常です。
十数年前に規制緩和されてほぼ自由競争になっているマーケットでありながら「大手なら安心、老舗なら安心神話」がはびこっているのはなぜなのでしょうか?
20年前のシェアが90%以上あったものが現状70%程度と減少していますが、私の脳内では少なくとも80%以上は2の「損保系、カタカナ系・・」で、1の「大手中堅国内生保」をお勧めするのは消費者保護法に違反するのではないか、と本気で思ってしまうほどです。
どう考えてもデメリットが多い方が大きなシェアを占めている要因は、大いなる「生保
リテラシー」の欠如としか考えられません。
そして「生保リテラシー」については加入時だけでなく、保全や活用といった将来につ
いても極めて重要です。
つまり、加入時の担当者や代理店が頼りなかったり、いなくなったりした場合でもご自身で対応できる「生保リテラシー」が必要不可欠なのです。
これまでこのブログで書いてきたことは、すべてこの「生保リテラシー」の必要性や具
体例についてで「生命保険の加入や見直しの際に参考にして下さい」というスタンスでしたが、今後はなるべく「生保リテラシー」を体系的に身につけることを念頭に書いていきたいと思います。
SpecialPR