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ソフトウェア産業の行き先

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ソフトウェア企業の巨大化は悪か?

ここ数年でソフトウェア業界は、すっかり様変わりしました。

例えば、OracleはInterSystemsにとって、かつては、競合以外の何者でもなかったのですが(相手が競合とみなしてくれているかは別として)、SUNを買収した今となっては、SUNは、我々にとっては、1つの重要なハードウェアプラットフォームの1つなので、ビジネスパートナーの1つといえなくもなくなってしまいました。

というような問題は、些細な問題で、今後ソフトウェア産業が数社による完全な寡占状態となるかどうかというほうがより大きなテーマです。

いわゆるエコシステムの拡大という観点からは、この方向は致し方ないのかもしれません。

しかし、世界規模での効率化が進展し、それに伴って巨大資本に利益が集中していく構造に対しての懸念はぬぐいさることはできません。

やはりこの記事が指摘しているように、ソフトウェア企業の巨大化に対抗するには、顧客自身がもっとリスクを取るように判断基準を変えることを期待したいところです。

今後、クラウドが発展すると、ソフトウェア業界への参入障壁が緩和され、巨大化以外の生きる道が見えてくるかもしれません。

やはり寡占化は、面白くないですよね。

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