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SSD化奮闘記

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ノートPCの宿命といってしまえばそれまでですが、

仕事で使うノートPCが、ますます起動に時間がかかるようになってきました。

通常は、再起動ではなく、休止/復旧を行なうわけですが、これも復旧に段々時間がかかるようになってきました。

正確に測ったわけではないですが、感覚的には、

この復旧に2分弱、再起動は、ディスクの活動がおさまるまで4分くらいの感覚です。

再起動せずに、休止/復旧でOKではないかと思われるかもしれませんが、1週間くらい使うとメモリーリークなのか、よくわかりませんが、いろいろと不安定な動作となります。(エクセルの起動に異常に時間がかかったり、開く前にエクセルが死んだり、エクスプローラが異常終了したり、現象はいろいろです。)

結果、1週間に1回くらいは、リブートするということになります。

リブートおよび復旧後にディスクアクセスが安定した後のパフォーマンスにはそんなに不満がありません(そんなに大したことやらないということもありますが。。。)ので、この起動時間をなんとか短くできないかなと思っています。

ひとつは、現行は、5400rpmのディスクなので、これを最近のプラッタの大きい2.5インチデスクに変更するか、7200rpmのディスクに交換するか

です。

これは、予算10,000円くらいなので、比較的簡単にできそうです。

もうひとつは、最近はやりだしたSSD化です。

ただ、現行のディスクは100GBで80GBくらい使用していますので、SSDにするにしても100GB必要となります。

最近だいぶ安くなってきたとはいえ、この規模の容量のSSDは、まだかなり高いので、

効果のほどを確かめるまえに購入するのは、かなり勇気が要ります。

そういうことで、事前調査ということで、簡単にできるSSD化をトライしてみました。

まず、CF(コンパクトフラッシュ)をIDEに変換するカードとCFを購入し、遊んでいるノートPCに入れてみました。

ところが、そのカードは、ブートに対応していないようでOSのインストールができないことがわかりました。

そこで別のカードを購入し、OSのインストールはできました。

確かにOS起動は速くなった感じがしましたが、起動後、何かの操作をすると、ディスクアクセスのランプがつきっぱなしとなり、動作が極端にスローになったりします。

インタネット上の情報によると、CF側の問題の可能性とカード側の問題の可能性の両方がありえるので、別のCFとCF-IDEカードを購入し、さらなる実験を行ないました。

ここでも、特定のCFとカードの組み合わせで、XPが導入できるけど、Ubuntuは導入できないなどわけのわからない相性問題のようなものがありました。

CFを最初16GBのものを買ったのですが、16GBのものはMLCといって、書き込みが非常に遅いタイプであることがわかりました。

ここまで実験を進めるうちに、CFを3枚のせてRAIDのような仕組みを構築できるカードがあることがわかり、それを購入し、さらに3枚のCFカード(値段を抑えるために4GB、但しスピードは速いものということで300倍速のもの)を追加購入し、さらに実験を進めました。

ここでも相性問題のようなものがあり、DellのPCでは、XPがインストールできるけれども、CompaqのEvoではうまくいかないなど、原因はよくわかりませんが。

それで、結果は、これは体感的にもかなり速いという感じです。

以下が総合結果です。

Platform

Sequential Read Sequential Write Random Read 512KB Random Write 512KB Random Read 4K Random Write 4K
ThinkPad T60 5400rpm 28.380 22.860 13.960 17.960 0.287 0.709
HP nc9010 7200rpm 44.730 41.370 26.690 22.910 0.488 0.952
Dell Inspiron cf 300 * 3 raid 75.020 52.840 74.660 13.920 8.632 0.135
HP Evo410c cf 300 42.710 15.170 42.950 9.798 10.900 0.200
Athron 6000 raid 7200rpm 100.100 90.620 29.590 56.020 0.432 1.926

結果は、期待したほど圧倒的な差でもないので、しばらく見送りという結論になりました。

と、ここまでの実験で、総計8万強となり、SSDを購入するのとたいして変わらないというオチがついてしまいました。

最近、IntelがSSD市場に本格参入するというニュースが流れており、従来のSSDの10倍の性能といううたい文句のようですので、期待が持てます。 ただ、値段は、まだかなり高額なことでしょう。

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