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モノタロウのスプレー缶事故で問うネット広告・Web担当の責任

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非常に痛ましい事故が起きてしまいました。モノタロウが委託したスプレー缶の処理で爆破事故があり、未成年を含む複数の死傷者がでました。報道を引用します。

日経新聞 :火災は高槻市の産業廃棄物運搬会社「今村産業」で6日夜に発生。現場で同社社員の20代の息子とみられる遺体が見つかったほか、モノタロウの社員、山西潤さん(36)とみられる男性が死亡した。山西さんの次男(13)とモノタロウの下請け会社社員の50代男性とみられる2人が意識不明の重体となった。

NHK警察によりますと、スプレー缶は兵庫県尼崎市にある取引先の通信販売会社「MonotaRO」から持ち込まれたもので、この会社の社員や関係者が3週間前からおよそ3000本のスプレー缶のガスを抜く作業をしていたということです。

この事故は、スプレー缶が大量で、3週間という長期間の処理、かつ、未成年を含む社員以外も死傷という3つの特徴があり、どんな安全管理をしていたのかが疑われる事態です。

  1. 大量:処理した本数は、札幌の25倍にあたる3000本。一箱30本入りで18kgという商品があり、容器も含めての推定重量は約1.8トンになります。
  2. 長期間:3週間に渡り処理
  3. 社員以外も死傷し、一人は未成年:20代と13歳の息子も事故に合う

3000本のスプレー缶は台風で水没したものだそうです。産廃業者に処理を依頼したといっても、トン単位のスプレー缶の処理の大変さはモノタロウ理解すべき事案でしょう。

ネット広告やWeb担当者が負う責任とは?

この事故の原因究明、責任の所在の判明、そして再発防止策が待たれます。そういう中ですが、私の身近な仕事でもあり、ネット広告やWeb担当者はいち早く動いて対応して欲しいことがあります。

検索広告の中でも、とりわけ「モノタロウ」などブランドキーワードに対する検索広告は即刻止めるべきです。

Monotaro.png

これが検索結果の画面ですが7月9日 15時40分現在、ブランド検索した時に表示される検索広告は掲載が続いています。

購買意図以外の検索が増えることが予想される中、広告を出し続けることは売上向上の効果は少なく、悪い評判がつくリスクが大きい状況です。報道にある会社のコメントは

日経新聞:モノタロウは「今村産業とは廃棄物に関する取引をしていたが、缶の処理の経緯は確認中。警察の捜査に協力する」としている。

とだけで、コミュニケーションメッセージが決まってないのは分かりますが、ひとまず、ブランド検索は止める 判断を取り付けるべきでしょう。

一方、Webのメインサイトには、速報的なお知らせ枠はあっても、今回の事故に対するコメントはまだ載っていません。

Monotaro-top.png

伝えるべきメッセージがまだ決まってないのだろうと思いますが、技術的に可能であればその前に、別のメッセージ、今回だと特定商品の自主点検のお知らせを一旦この枠から下げるだけでも現場で進められればと思います。

Webやネット広告は売上の場とか販促の手段の前に、企業のコミュニケーションの一部でもあります。事件や事故という緊急の問題に対応することが責務である、そう私は考えます。

最後になりますが、この事故で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに事故にあわれた皆様の一日も早いご回復をお祈りいたします。

2019/07/10 13時追記
ブランド名での検索広告は止まっているのを確認しました。また、上部の新着のお知らせ表示が消えているのも確認しました。
意見はいろいろあるかとは思いますが、マーケティングおよび外部とのコミュニケーションとして、ブランド名検索の広告は止め、お知らせするべき大事な情報が別途あるという状態になっている今の方がよりいいと考えます。

会社としてのコメントがまだ出てないのは遅くて問題という意見も目にしますが、過半数の株を米国Granger社が持つという外資系企業ではなかなかままならないことがあります。まずは事故を受けて対応を始めていることは評価されるべきことでしょう。
検索結果: 上部に表示されていた 広告が消えている

FireShot Capture 243 - モノタロウ - Google 検索_ - https___www.google.com_search.png

トップページ:ジャスト と出ていたお知らせが消えている
FireShot Capture 244 - 工具通販 MonotaRO(モノタロウ) 現場を支えるネットストア - https___www.monotaro.com_ (1).png

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