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ひとめでわかる米国携帯事情 〜 2011年末にスマートファン比率50%超か

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ニールセンから、2010年10月の米国携帯市場分析が発表(元リリース)された。

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米国内での全携帯におけるスマートフォン占有率は約30%に達している。またスマートフォン内のシェアでは、トップがiOSで28%、BlackBerryが27%、Androidが23%となっている。なお、この図は、特定期間の販売台数ではなく、利用台数をあらわしている。

このニールセンデータに基づき、企業アナリスト、Horace Dediu氏がブログ(Asymco)で発表したグラフが秀逸なので紹介したい。ちなみに、このAsymcoは、最近話題になっているハイテク市場分析系ブログで、元NokiaのアナリストだったDediu氏によるもの。開始経緯などについてはこちらのブログ記事「企業内アナリストは虚しいからブロガーになった」をご一読あれ。

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左側がニールセン発表の実績、それに対して右側はHorace Dediu氏の予測値だ。Q310の情報は、このブログの最初に紹介したチャートと一致している。

Horace Dediu氏の予測では、2011年末の時点でスマートフォンは米国携帯において50%のシェアを占め、かつAndroidがiPhoneをおさえトップ シェアOSとなっている。また、この勢いを見ると、2011年以降、Android携帯が市場のかなり大きな部分を占める可能性を示唆しているようで大変 に興味ぶかい。
 
 
また同時に、スマートフォン購入意欲についてのアンケート結果も発表されたので参考まで。

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このチャートは、現多機能携帯所有者と、現スマートフォン所有者に対して、次にスマートフォンを購入するとしたら、どの種類にしたいかという調査だ。多機能携帯所有者にはAndroidが、スマートフォン所有者にはiPhoneが人気との結果が出た。これは現時点でiPhoneがトップシェアであることにも起因しているだろう。

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これは年齢別チャート。若い世代ほど、具体的な希望機種がある。また全世代において、次期購入スマートフォン候補でiPhoneとAndroidが拮抗している様が伺える。

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さらに、性別で見ると面白い。女性がiPhone派が多いのに対して、男性はAndroid志向が強いこと。女性がデザインやブランドを大切にするのに対して、男性は機能志向であることをあらわしているのかも知れない。
  

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