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いまどきのシステム開発に主観的視点でメスを ~メスの入れ間違い御免~

システム間連携~日本で人気のない技術~

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私は大好きですが、日本であまり知られていないServer製品のお話をします。その名もBizTalk server 2006です(この話を聞くのが何気にすごく楽しみでした)。

ちょっと昔から今にかけてのシステムの変遷から話したいとおもいます。

少し前までシステムはメインフレームのような一台のシステムでした。そのなかのソフトウェアには徐々に様々な事をやらせるようになり、システムも徐々に巨大化して行きました。それと並行してコンピュータは高性能化、小型化し、ダウンサイジングの波がやってきます。小さく高性能なコンピュータに処理が移動し、今度はそれらのシステムを複数連携させてより大きなシステムを形成しようと世界は動きます。そこにはインターネットというインフラの普及の後押しもあり、その動きは一気に加速しました。しかし、そのようなインフラ下で構築される新しいシステムは分散システムとして構築できますが、従来のシステムはどうなるのでしょうか?その様なシステムは破棄してしまうのでしょうか?実際はそのようなレガシーシステムには非常に重要なデータを保持されており、会社の重要な資産です。では、レガシーシステムを新たにリプレイスすればいいのでしょうか?そうでもありません。折角安定しているシステムを多大なるコストをかけてリプレイスするのは現実的ではありませんし、もっと別な所にコストは投資すべきです。では?
レガシーシステムは新しい技術を使用して新システムと連携させればよいのです。しかし、これは簡単ではありません。新システムを構築するときは現状の業務を分析し、そこに潜む改善すべき問題や、効率化することにより生産性が向上する箇所を見つけ出します。その問題解決方法として、業務フローそのものの変更かもしれませんし、IT化かも知れません。ただ一つ言える事は全てがIT化されるわけではなく、業務の一部がIT化され、ビジネスワーカーとしてIT化されたシステムや人が関連してビジネスが形成されるということです。そこでもし、システムとシステムの間にやり取りが発生(レガシーシステムを含めて)したら、どのようにしてシステム間の連携を実現すればよいのでしょうか?Pic_0171s
BizTalk Serverはシステム間連携で非常に大きな役割を果たしてくれると思います(EAIやBPR、B2Bといった局面で)。それも単なるシステム連携のためのプロトコル変換サーバーではないと思います。
BizTalk Server 2006は様々なプロトコルを持ったシステムを接続し、システム間のワークフローも実現できます。これは非常に大きい意味のある機能です。従来なら接続するには接続のためのフローを実装する必要があったわけです。それに加え、特にBizTalk Server 2006ではRealtimeBAM(バムもしくはバーンといいましょう!)という機能を使えばデータにフィルタリングをかけてアラートを出すこともできますし、さらにSQL Server 2005との連携ができるそうです。これの意味するところはシステムをBAMの監視とSQL Server 2005のBIとの連携でしっかりデータ分析を行い、効果的な業務連携が実現できているかを検証できることです。その結果ワークフローを変更する必要が生じたら変更も可能です。これらの事を宣言的に行えるところがBizTalk Server 2006の最大の利点ともいえるでしょう。Pic_0182s
このように考えるとBizTalk Server 2006は非常に有効なServer製品です。
このBizTalkがなぜ広まらないのでしょうか?BizTalkの必要性と有効性などがユーザに伝わっていないのでしょうか。有効利用をするには業務を適切に分析できる能力が必要であるという事がそうさせているのかも知れません。

使えると思うんですが。。。BizTalk Server。

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