体力と知力の限界を超える体験
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技術的な事はまったく分かりませんが、生命科学分野ではiPS細胞やSTAP細胞といった大発見によって、科学がいよいよ生命のきわどい一線を超えようとしているように思えます。
そんな折、ふと思い立ち、数十年振りにライアル・ワトソン氏の「スーパーネイチャーII」(1988年刊)を読み返しました。
当時、多少は生物学に興味があり、本書をむさぼり読んだ記憶がありますが、あらためて読み直すとかなり小難しく骨が折れます(笑)。
氏は生物学者でありながら、いわゆる超常現象的な事、例えば、渡り鳥がV字飛行をする理由、イヌやネコが数百キロ離れた飼い主に戻る理由、幽霊や幽体離脱の存在、ユリ・ゲラーのスプーン曲げといった事を科学的に信じようとしていて、そこが逆に読者を興奮させます。
彼曰く、「独創的な発想は直観に基づく。論文など理屈は後付け。」「身体は火事場の馬鹿力のような信じられないパフォーマンスを出すことがある」とのこと。
STAP細胞の発想やソチ五輪の各国選手のパフォーマンスを見るにつけ、人は、常識では捉えられないような発想をし、行動を取ることが出来るという氏の研究をあらためて味わい、このような「余裕のある世界観」を持ち続けたいと思うのです。
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