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楽天田中投手の起用法から得る野球の「人気向上策」

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プロ野球日本シリーズは、連日の熱戦の末、楽天イーグルスが初優勝を飾りました。

このシリーズでの楽天の投手起用法を見て、チームスポーツの人気がどう形成されるかという事について考えざるを得ませんでした。野球に興味が無い方、ごめんなさい。

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このシリーズで大いに議論を呼んでいるのは、楽天のエースである田中投手が第6戦で160球という異常な球数を投げたにもかかわらず、翌第7戦で最終回のみながら再度登板したことです。現代のプロ野球では1試合で120-130球を超える球数を投げさせることは大変珍しく、しかも、投手の登板間隔は4-5日置くのが常識的ですので、今回の起用法方がきわめて「異常」であるのは言うまでもありません。

トーナメント型の全国高校野球大会でも200球近い球数を投げた投手が連投を務めることも多く、限られた投手に体力的な負担が大きくかかる構図はプロ・アマであまり変わりません。こういう日本の投手起用法に関する慣習については、投手の負担を極限まで減らす米国との対比で非難される方が大変多いと思います。

球数や登板間隔に関するルールが無い中では、議論は収束しないでしょうが、異常な起用法方が常識にならないように祈るばかりです。

さて、少し飛躍しますが、「同じ選手を起用し続けるチーム」と「試合に出場する選手がめまぐるしく変わる」チームのどちらが人気があるかという問題も提起したいと思います。「どちらが強いか」ではありません。

米国で人気があるスポーツはほとんど後者ですね。試合中に頻繁に選手を交代をするスポーツが人気があります。かつて、米国の友人は(選手がほとんど交代しない)サッカーを「boring(退屈)」だと言って切り捨てました。多くの選手が出るということは、多くのファンを引き付けることでもあります。メンバーが固定化されたゲームを見ることほど詰まらない事は無いということでしょう。

一方で、欧州発祥のサッカー、ラグビーなどは選手交代があまり自由ではありませんが、欧州では大変な人気があります。一概には言えませんね。

プロ野球を興行スポーツと割り切った上で、たとえば、投手は100球以上は投げられないというルールを設けることで、この世の多くの投手にどれだけ出場機会を増やし、脚光を浴びせることが出来るか、そして、チームスポーツの「人気」を向上できるかという事について議論しても良いかと思います。

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